2013年12月28日土曜日

今年の雑感

久しぶりのブログです。

 最近、自分のブログをみた大手広告代理店の人が尋ねてきてくれて、改めて、ブログの経済的価値、社会的価値を感じることができたので暇をみて再開していきたいと思います。また、自分の思考を内省するという時間も自分にとっては本当に貴重です。

 仕事が忙しくて時間がとれなくなったことが書かなくなった理由ですが、クライアントの仕事が絡んでくると、凄く面白いテーマでも守秘義務で書くのも難しくなったことも大きいです。


今年は、
  • もともとは、ソーシャルセクター(NPO/社会的企業)向けのインパクト評価をやってきましたが、大企業にもインパクト評価コンサルを実施して、成果をあげる自信がつきました。お客さんは売上1兆円以上の会社がほとんどで合計すると15兆円ぐらいになります(私は1兆円クラブと言っています)。
  • また、インパクト評価からインパクト投資の領域を開拓して大きなクライアントを獲得できました。
  • 6月に、ソーシャルインパクトボンドのカンファレンスを実施しました。これを機に、日本版SIB研究会をスタートしました。SIBの日本への導入、啓蒙は当社のCSRとして取り組んでいます。当社で2種免許があるので、今年はSIB案件を組成したいと思います。候補先は3件。
  • 10億円のスポンサーがついたので、来年はソーシャルインパクトファンドをスタートしたいです。
  • 官庁もクライアントにできました。時給は安いですが、実積作りも大切です。
  • 統合報告が12月からスタートしました。当社でこの方法論はかなり確立したのでもっと売込む必要があります。制度作りは監査法人が関与してやってますが、実際には投資家としての視点がないと意味がないので、この分野でも当社の強みが活かせると思います。
  • 12月に神楽坂に支店(クリエイティブオフィス)を設置しました。こどもの保育園の40mぐらいしか離れていないので、何かあっても、すぐに駆けつけられるので安心で
  • 補助金を2件獲得しました。子会社を1社つくりました。ビッグデータ総合研究です。近々、もう1社、作る予定です。
  • 民主党から自民党に代わり、ソーシャルセクターは元気がないですかね。景気さえよければ問題が解決するという観念時代が間違っていますから。すぐに安倍政権への期待は幻想だったとわかるでしょう。社会的課題の解決コストを明示して、その解決に質の高い解決をおこなうことができない以上は増税しても予算が増えていくだけですから。

今後取り組むテーマとしては、

  • 自然資本価値を研究してみたいです。ここが、これからのフロンティアだと思うので。今、大手金融グループの生物多様性プロジェクトのインパクト評価をしていますが、自然という非常に大きな課題に対して、個々のプロジェクトの価値は小さなものでしかない。しかし、一方で、そういう地道な取り組みの価値を評価していくこともまた大切です。これをどのようにして結びつけるか。やはり独自のモデリングをおこなうべきでしょう。
  • ソーシャル認証にトライしてみたいですね。アメリカのBcorportionの流れは日本でも来ると思うので。広告の効果が低下する一方で、自己証明だけでは、意味的消費が高まる中で不十分だと思うので、そこを第三者が認証する価値がたかると思います。