2014年4月15日火曜日

持続可能性を後押しする広告



広告代理店のコンサルをやらせて頂き、広告について改めて考えさせられた。

これまでの広告は、消費者の欲求をあおることによって消費を活発化させてきた。その結果、資源のムダ、自然環境への破壊、不要な購買を促進し、外部性を生み出してきた面もある。

これから求められる広告は、
生活者に、正しい情報を提供して、持続可能な社会を後押しする広告ではないか。

これからの経済活動は「環境を破壊しないこと」は極めて重要な原則として捉えるべきだ。つまり、社会的、環境的インパクトを考慮しない消費を促進するのは、もはや無責任だと言われる時代になってしまっている。ソーシャルインパクトを考慮しない消費をあおるような宣伝ではなく、生活者に正しい情報を提供し、持続可能な消費に方向付ける、持続可能性をベースにした広告の存在は、今、まさに必要で、長期的な意味で最も社会に貢献するのではないでしょうか?


2014年2月25日火曜日

インパクト評価の役割



プロジェクトをやる場合の流れは、インプット→アウトプット→アウトカム(経済的価値+社会的価値+環境価値)

トリプルボトムライン(経済的価値と社会的価値と社会的価値)を高めることで、持続可能性を高めることができるか?

経済的価値は見えやすいが、社会的価値、環境価値は見えにくい

見えにくいものを正しく評価されないと、価値あるプロジェクトが実現されなかったり、価値ある資本(社会的資本、環境資本)が毀損されるリスクがある

インパクト評価の目的
  • ミッションの実現
  • ステークホルダーの納得
  • 寄付、投資を呼び込む
  • 人や関係者を呼び込む
  • ソーシャルイノベーションの実現等

2014年2月21日金曜日

SROiマニュアル


現在、国の助成事業の研究会で、NPO/社会的企業が自分たちでSROI等の推計ができるようなマニュアル作りを進めている。私はこの取り組みには否定的な見解。

SROIはインパクトの1つの表現形式に過ぎないので、それを世の中に押し進めることが果たしていいことなのか? がまず疑問。

SROIはコンテクスト依存度が高く、NPOが自社で推定したとしても、それは主張、オピニオンに過ぎず説得力も持たない。かといって、上から目線の第三者評価は有害以外の何者でもない。

SROIはアメリカで生まれたが、アメリカでは全然普及せず、英国では普及しているといっても限定的な形に過ぎない。その本当の理由がわかっている人が多いのが残念だ。

インパクトを生み出そうという思想、インパクトを測る考え方は重要であるし有益だ。しかし、その表現形式にとらわれるのは本末転倒。

ソーシャル評価に関わる人間として、自分で言い聞かせているのは、評価のための評価にはしないぞ、ということ。全ての人の時間の費用のムダになるから。

後、テクニシャンにはならないぞ、ということ。自分のインパクト評価のやりかたの論拠を海外機関がこうやっているから、とか。自分以外の外に求めるのがテクニシャンだ。

真央ちゃんのフリーの演技の演技のように。 魂をこめる。テクニシャンはたくさんいる。自分の唯一性はそこにはないのだ。


2014年2月13日木曜日

ソーシャルインパクトを投資の新しいモノサシに


企業の時価総額(非説明変数)を、ROE(説明変数1)に、ソーシャルインパクト(説明変数2)を加えることで、どのくらいうまく説明できるのか? モデルをつくることができるかを実験中。

上場会社50社ぐらいでやってみたが、Rスクエアが40%から70%ぐらいに高まる。この価値は投資パフォーマンスが5%から20%ぐらいに高まるインパクトがあると思う。

もし、モデルを実証できれば、ROEという経済のモノサシにソーシャルインパクトという社会のモノサシを加えることで、

投資家の投資パフォーマンスも高まることを意味し、
ソーシャルインパクトの重要性も企業の方々にもより理解されるようになる。

社会のモノサシをもたないと、株主も儲かりませんよ

キャッチフレーズは 
ソーシャルインパクトを投資の新しいモノサシに

2014年2月12日水曜日

クラウドサービスの社会的探索コスト



今月のHBRに「クラウドの知恵の活用法 他者の意見をいかに判断に取り入れるか」論文が寄稿されている。

「社会的探索」の必要性、重要性に言及している。意思決定を最適化する上で、他人の意見を参考にする社会的探索が実は意思決定の質を大きく左右する。

自分なりに解釈すると、
まず、自分が課題を解決したい時に、
①自分の周りに、そのテーマに詳しそうな人に話を聞く(グループ内探索)
②自分の周り以外の人でも、そのテーマに詳しそうに話を聞く(グループ外探索)
①よりも①+②を多くした方が、意思決定の質は高まる。また、②をどういうマッチングメカニズムが使われるかも、質を左右することになる。

特に、②のグループ外探索が、非定型の未知な複雑な問題解決には重要となる。

①は自分の日頃からの交流関係、努力、ソーシャルキャピタルによって決まる
②はクラウドサービスやソーシャルネットワーク等を活用することができる

様々なクラウドサービスが出てきているが、 この②の社会的探索コストをどういう仕組みで下げているか、どのような誘因の参加デザインを作っているかという観点から分析すると有意義である。