NPO,ソーシャルベンチャーにとって、創業期に重要なのは、お金とともに、プロの人材スキルであると私は考えています。このため、プロボノ支援事業を開始致しました。私からすると、ここが、ボランタリー経済とマネタリー経済の連結する場所でもあり、私の事業全体構想の1つの要所と考えています。将棋で言えば5五の地点です(笑)。ここを押さえられるかどうかで後の駒の働きや全体の勢いが決まってしまう要所です。
これまでもプロボノ支援団体はありましたが、まだソーシャルインパクトを与えられていないと思います。これまでのプロボノの問題点としては、①支援対象をNPOに限定、②プロボノ支援者の意向によって支援対象が選べるわけではない点、③画一的なプロボノ体系(例 1週間5時間程度のコミットメント)が挙げられると思います。
そこで、我々は、①支援対象をNPOのみならず、ソーシャルベンチャー、社会に価値をもたらすベンチャーと対象範囲を広げています、②プロボノOpenIDEOというイベントでプロボノ支援者と団体とのマッチングを図るので、プロボノ支援者は自分が気に入った団体を支援することができます、③オンライン上でコミュニティを作り、プロボノ支援者はその人なりの参加をすることができます(単に、コミュニティサイトで発言をみてたまにコメントするだけでもOK〜プロボノユニットの参加など)
私どももいろいろ工夫はしますが、プロボノはあくまでプロボノ支援者の方の自発的な意志ですから、やはりその事業にどれだけ共感してもらえるのかが最も重要なベースとなります。少しでも、新しいワーキングスタイルが日本で広まることに貢献できればいいと考えています。