2011年6月24日金曜日

SROIについて

昨日はセミナーでSROIについて学ぶ。

SROIは何もソーシャルメディアに限定された話ではない。
ROIが投資収益率であるのに対して、SROIは「社会的投資収益率」を意味している。

ある事業なり、社会的貢献を行なった時に、広くステークホルダーへの社会的な影響、効果をもとに、その費用対効果を測定すべきという考え方に基づく。一種の経済学の限界(marginal)費用対効果分析である。

SROIの面白さは費用対効果を数値化する点にある。ある社会的貢献事業のSROIは3倍になるなど数値で示される。しかしながら、効果の数値化は簡単ではなく必ずしも客観的なものではない。直接効果間接効果、期間をどこまで取り込むかが議論になる。

特に、効果の計り方で難しいのは、関係性やつながりの価値の算定である。
この点はソーシャルメディアROI測定でも常に議論されるところだ。

やはり、SROIも1つの指標なので、誰が、どのような目的で使うのかを明確にすることが非常に大切なことだ。ステークホルダーとのコミュニケーション手段の一つとして割り切り、SROIの数値にこだわらないのもの一つの使い方だ。

SROIはソーシャルメディアのROI測定にも使える考え方を多く含んでいるので、興味がある方は研究されるといいと思う。

2011年6月21日火曜日

誰がソーシャルメディアを発明したのか?

シスコのJohn Ewrhardtが自分の母親がソーシャルメディアを発明したと、少しコミカルに書いています。

母親は、自分のことをいつも気にかけてくれて、自分が興味を持ちそうな記事があると、破って自分にコメントとともに送ってきてくれます。これは、まさに今ソーシャルメディアで行なわれていることではないでしょうか?

ソーシャルとは価値あることをシェアすることです。また、その根本には、人がどういう情報を求めているかを気遣うことです。

シェアがいろいろなツールができてきたお陰でどんどん簡単になってききました。ただ本質的な部分には他人への気遣いがあります。

むやみに情報を拡散しようとしたり、受け手にとっての情報の価値を考えない情報を無理矢理広めようとすることは、誰の特にもなりません。

シスコのコンテンツの編集方針としては
1 価値を提供すること
2 その情報を欲しがる人達に情報を届けること
3 コアとなるテーマに一貫性をもたせること
4 自分自身の宣伝をしないこと
5 繰り返すこと

以上によって如何に意味ある会話を生み出すかにポイントを置いているそうです。

よく言われるキャッチフレーズにEC=MCがあります。Every Company is a Media Company.

このマインドセットを日本の企業がどこまで持っているでしょうか? また、今後、どこまで持てるかが問われていくと思います。