2014年2月21日金曜日

SROiマニュアル


現在、国の助成事業の研究会で、NPO/社会的企業が自分たちでSROI等の推計ができるようなマニュアル作りを進めている。私はこの取り組みには否定的な見解。

SROIはインパクトの1つの表現形式に過ぎないので、それを世の中に押し進めることが果たしていいことなのか? がまず疑問。

SROIはコンテクスト依存度が高く、NPOが自社で推定したとしても、それは主張、オピニオンに過ぎず説得力も持たない。かといって、上から目線の第三者評価は有害以外の何者でもない。

SROIはアメリカで生まれたが、アメリカでは全然普及せず、英国では普及しているといっても限定的な形に過ぎない。その本当の理由がわかっている人が多いのが残念だ。

インパクトを生み出そうという思想、インパクトを測る考え方は重要であるし有益だ。しかし、その表現形式にとらわれるのは本末転倒。

ソーシャル評価に関わる人間として、自分で言い聞かせているのは、評価のための評価にはしないぞ、ということ。全ての人の時間の費用のムダになるから。

後、テクニシャンにはならないぞ、ということ。自分のインパクト評価のやりかたの論拠を海外機関がこうやっているから、とか。自分以外の外に求めるのがテクニシャンだ。

真央ちゃんのフリーの演技の演技のように。 魂をこめる。テクニシャンはたくさんいる。自分の唯一性はそこにはないのだ。