いろいろなプロジェクトを評価する時、「これってソーシャル的だよね」「それってソーシャル的じゃないよ」とか、とか言うけど、実際にソーシャルを定義しようとするとなかなか難しい。
私はお陰さまでという言葉が好きです。その精神が好きです。私は、このお陰さまの精神がソーシャルに関係していると思います。
あるAさんが、Bさんに親切なことをしてあげて、Bさんはその親切なことに応える行為をAさんに返す。これは当たり前な話です。貨幣経済の基本です。
BさんがそれをCさんに返してあげて、CさんがDさんに、DさんはAさんにとぐるぐると周り、誰から受けたとか、誰に与えたとかあまり考えずに、みんながよくなれば自分もよくなるからいいじゃん、みたいな感覚が生まれてきます。
貨幣経済だとこの関係をつくることが難しい。しかしボランタリー経済や、情報経済で生産コストがかからない場合は可能となります。ゼロサムでないプラスサムの世界。そして、それを支える暗黙のルールや規律の存在など。
お陰さまで。みんなのお陰。コミュニティに帰属している恩恵。この辺りに、私はソーシャル性の本質を垣間みます。
株式会社ソーシャルインパクト・リサーチ代表パートナー。慶応大学大学院(KBS)卒。早稲田大学院環境エネルギー研究学科博士課程在籍中。証券アナリスト。持続可能な社会の実現のために、ソーシャルインパクトの評価測定、そしてソーシャルインパクトをお金にかえる仕組みを提案。ソーシャルインパクトの評価測定、インパクトファンドの運営等を事業としておこなう。Twittier:kumataku1
2010年11月26日金曜日
2010年11月24日水曜日
プロボノ元年 新しい働き方の模索、個人からの働き方革命?
今年はプロボノ元年と言われおり、プロボノがメディアでとりあげられる機会も増えている。プロボノは、ビジネスマンが職業上持っている知識・スキルや経験をNPOやソーシャルベンチャーに無償で提供することである。
今なぜ日本でプロボノかというといろいろな要因があるが、時代的な文脈なのだと思う。米国では転職サイトとプロボノ支援団体が提携するケースが多い。仕事を探している人、新しい働き方を模索している人と、プロボノ活動の相性がいいようだ。今の日本のビジネスマンが新しい働き方を模索しはじめたということだと思う。
単純化すると、個人の働き方の変化は会社の変化に結びつき、会社の変化は社会の変革に結びつくと思う。プロボノがいいのは、会社の許可は別に必要なく、個人の判断で決められること。働き方という、どうしても会社という枠で考えなければならないことが、最初の一歩を個人が決められるということには大きな意味があると思う。
プロボノアンテナというプロボノ支援団体がある。いいネーミングだと思う。プロボノは、ある意味で社会のアンテナである。アンテナはあった方がいいし、たくさんの方向にアンテナがあれば社会からの情報をたくさん吸収できて、それだけ会社の競争力も高まると思う。こういうことの価値がわかる経営者も今後増えていると思う。
12月1日、12月7日に、
プロボノOpenIDEOという会を主催しますので、是非ご参加ください。 http://tweetvite.com/event/upwh
今なぜ日本でプロボノかというといろいろな要因があるが、時代的な文脈なのだと思う。米国では転職サイトとプロボノ支援団体が提携するケースが多い。仕事を探している人、新しい働き方を模索している人と、プロボノ活動の相性がいいようだ。今の日本のビジネスマンが新しい働き方を模索しはじめたということだと思う。
単純化すると、個人の働き方の変化は会社の変化に結びつき、会社の変化は社会の変革に結びつくと思う。プロボノがいいのは、会社の許可は別に必要なく、個人の判断で決められること。働き方という、どうしても会社という枠で考えなければならないことが、最初の一歩を個人が決められるということには大きな意味があると思う。
プロボノアンテナというプロボノ支援団体がある。いいネーミングだと思う。プロボノは、ある意味で社会のアンテナである。アンテナはあった方がいいし、たくさんの方向にアンテナがあれば社会からの情報をたくさん吸収できて、それだけ会社の競争力も高まると思う。こういうことの価値がわかる経営者も今後増えていると思う。
12月1日、12月7日に、
プロボノOpenIDEOという会を主催しますので、是非ご参加ください。 http://tweetvite.com/event/upwh
2010年11月23日火曜日
NPO 寄付者を集う最も根幹的な戦略は何か?
ルーム・トゥ・リード日本代表の松丸佳穂さんから話を伺う。 ルーム・トゥ・リードは寄付金で年間1億7000万円程度を集める。ファンドレイズという点では極めてうまくいっているNPOである。そもそも米国で知名度もあり、話題性もあることから、企業からの支援やコーズマーケティングの引き合いが相次ぐ。現在は法人からの寄付が35%、個人からの寄付は65%である。
ファンドレイズがうまくいっている要因はいろいろある。まず、米国での知名度が高い、創業者がマイクロソフト幹部、そして、ストーリー性があること。日本に住む外国人富裕層の支持が厚いこと。また、間接コストを低く抑えている点も寄付者からすると好感がもてるところ。日本でも海外途上国向け支援はかなり人気がある分野である。チャリティイベントが各地で企画されるサポーターなどの参加意識の高さも挙げられると思う。
日本の知名度の低いNPOが同じようにやってもうまくいかないとは思う。コーズマーケティングをやりたいと思っても、その団体が掲げるミッションと企業の価値観との適用性が求められるとともに、団体自体にある程度の知名度がないと、企業側がパートナーに選択するメリットがあまりなくなってしまう。コーズマーケティングは米国よりも日本の方が活発だそうです。米国でも最近になって漸くガイドラインをつくったそうです。その辺りは面白いですね。
ルーム・トゥ・リードが寄付者にとって何よりいいのは、成果が図書館の数という目に見える形になること。やはり成果、ソーシャルなインパクトを寄付者にとって、ありありと鮮明に目に見えるようにしてあげることが寄付者を集い、安心させる上で非常に効果的な戦略ではないかと思う。みなさんは、どのように成果を目に見える形に変換してますか? それは効果的に機能してますか?
ファンドレイズがうまくいっている要因はいろいろある。まず、米国での知名度が高い、創業者がマイクロソフト幹部、そして、ストーリー性があること。日本に住む外国人富裕層の支持が厚いこと。また、間接コストを低く抑えている点も寄付者からすると好感がもてるところ。日本でも海外途上国向け支援はかなり人気がある分野である。チャリティイベントが各地で企画されるサポーターなどの参加意識の高さも挙げられると思う。
日本の知名度の低いNPOが同じようにやってもうまくいかないとは思う。コーズマーケティングをやりたいと思っても、その団体が掲げるミッションと企業の価値観との適用性が求められるとともに、団体自体にある程度の知名度がないと、企業側がパートナーに選択するメリットがあまりなくなってしまう。コーズマーケティングは米国よりも日本の方が活発だそうです。米国でも最近になって漸くガイドラインをつくったそうです。その辺りは面白いですね。
ルーム・トゥ・リードが寄付者にとって何よりいいのは、成果が図書館の数という目に見える形になること。やはり成果、ソーシャルなインパクトを寄付者にとって、ありありと鮮明に目に見えるようにしてあげることが寄付者を集い、安心させる上で非常に効果的な戦略ではないかと思う。みなさんは、どのように成果を目に見える形に変換してますか? それは効果的に機能してますか?
2010年11月22日月曜日
ソーシャルメディアの最適化戦略
「Facebookをゼロからスタートして1年でがっつり儲ける会」をスタートしました。参加者に面白いプランをもった方がいらっしゃったので、皆でそれをパイロットプロジェクトと位置づけて支援することになりました。この会はどこに行くんでしょうかね?(笑)
この会のために、「ソーシャルメディアの最適化戦略」のフレームワークをまとめました。Facebook勉強会ですけど、現在はFacebookだけでなく他のソーシャルメディアも考えないと最適化に全くならないと思います。むしろ、他のソーシャルメディアとどう連携させるか、トラフィックの流れをつくるかが成功の肝になっています。
ソーシャルメディア戦略においては、Publisherのように考え振る舞うというのが1つの考え方です。メーカーでも、サービス業のソーシャルメディア戦略でもそれは変わりません。リアルのPublisherは出版もゲーム業界も苦戦していますが、Publisherのように振る舞うのがソーシャルメディアにおいては成功の鍵というのが矛盾していて面白いですよね。そのこころは、魅力的なコンテンツで人を引き寄せるということです。
大まかかには、コンテンツをつくる→配信する→関係作り→評価測定という流れだと思います。より効果をあげるために、そのプロセスを7つのシートによって管理するフレームワークを作り上げました。パーソナルブランド管理シートなど入れた点などいくつか独自性があります。どれくらい効果があがるかを今後計測していきたいと思っています。
この会のために、「ソーシャルメディアの最適化戦略」のフレームワークをまとめました。Facebook勉強会ですけど、現在はFacebookだけでなく他のソーシャルメディアも考えないと最適化に全くならないと思います。むしろ、他のソーシャルメディアとどう連携させるか、トラフィックの流れをつくるかが成功の肝になっています。
ソーシャルメディア戦略においては、Publisherのように考え振る舞うというのが1つの考え方です。メーカーでも、サービス業のソーシャルメディア戦略でもそれは変わりません。リアルのPublisherは出版もゲーム業界も苦戦していますが、Publisherのように振る舞うのがソーシャルメディアにおいては成功の鍵というのが矛盾していて面白いですよね。そのこころは、魅力的なコンテンツで人を引き寄せるということです。
大まかかには、コンテンツをつくる→配信する→関係作り→評価測定という流れだと思います。より効果をあげるために、そのプロセスを7つのシートによって管理するフレームワークを作り上げました。パーソナルブランド管理シートなど入れた点などいくつか独自性があります。どれくらい効果があがるかを今後計測していきたいと思っています。
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