昨日はセミナーでSROIについて学ぶ。
SROIは何もソーシャルメディアに限定された話ではない。
ROIが投資収益率であるのに対して、SROIは「社会的投資収益率」を意味している。
ある事業なり、社会的貢献を行なった時に、広くステークホルダーへの社会的な影響、効果をもとに、その費用対効果を測定すべきという考え方に基づく。一種の経済学の限界(marginal)費用対効果分析である。
SROIの面白さは費用対効果を数値化する点にある。ある社会的貢献事業のSROIは3倍になるなど数値で示される。しかしながら、効果の数値化は簡単ではなく必ずしも客観的なものではない。直接効果間接効果、期間をどこまで取り込むかが議論になる。
特に、効果の計り方で難しいのは、関係性やつながりの価値の算定である。
この点はソーシャルメディアROI測定でも常に議論されるところだ。
やはり、SROIも1つの指標なので、誰が、どのような目的で使うのかを明確にすることが非常に大切なことだ。ステークホルダーとのコミュニケーション手段の一つとして割り切り、SROIの数値にこだわらないのもの一つの使い方だ。
SROIはソーシャルメディアのROI測定にも使える考え方を多く含んでいるので、興味がある方は研究されるといいと思う。
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