株式会社ソーシャルインパクト・リサーチ代表パートナー。慶応大学大学院(KBS)卒。早稲田大学院環境エネルギー研究学科博士課程在籍中。証券アナリスト。持続可能な社会の実現のために、ソーシャルインパクトの評価測定、そしてソーシャルインパクトをお金にかえる仕組みを提案。ソーシャルインパクトの評価測定、インパクトファンドの運営等を事業としておこなう。Twittier:kumataku1
2011年9月4日日曜日
新しい金融のグランドデザイン
今や、既存の金融機関は死んだ。
そして、新しい金融が芽生えている。
既存の金融は岩だが、
新しい金融は水だ。
既存の金融は専門家によって牛耳られているが、
新しい金融は完全に市民のものだ。
既存の金融はお金を儲けるために使われるが、
新しい金融はよりよい社会を実現していくために使われる。
既存の金融は何かを誰かに強いる「フォース」だが、
新しい金融は人をより豊かにしていく「パワー」となる。
既存の金融はお金の出し手にはお金の受け手の顔が見えないが、
新しい金融はお金の出し手とお金の受け手の顔をみることができる。
既存の金融は豊かな社会を求める道具であった金融が社会を支配したのに対して、新しい金融では豊かな社会を作り出すという目的に、金融が正しい道具として機能するのだ。
既存の金融は疑うこと、不信によってシステムが成立しているが、
新しい金融は信頼、愛によってシステムが成立する。
既存の金融は、人間の置かれた状況、環境を利用することを手段とするのに対して、新しい金融は、人間の才能、能力、タレントをより豊かにすることそれ自体を目的とする。
既存の金融は、情報を秘密にするのがセキュリティであるのに対して、
新しい金融は情報をオープンに誰にでもアクセス可能にすることでセキュリティを保つのだ。
既存の金融は無機質であるのに対して、
新しい金融は、そこには愛情、応援、感情が流れるのだ。
既存の金融は、お金を出すのはお金を儲けることだけが目的であるのに対して、
新しい金融は、お金以外の価値を社会に生み出すことが目的となるのだ。
既存の金融は、専門家の知識、経験をシステムの基盤にするのに対して、
新しい金融は集合知、みんなの力と参加を基盤とするのだ。
既存の金融は、資金の出し手と資金の受け手は、単にお金を出すという関係だが、新しい金融は、資金の出し手と受け手はよりよい社会を実現していくパートナーなのだ。
既存の金融ではメディアと金融業は相対立する、敵対する存在だったが、
新しい金融ではメディアと金融が一体となり完全に調和していく。
既存の金融はファイナンシャルリターンのみを求め(結果として失敗し)
新しい金融はソーシャルリターンをまず求め、その結果としてファイナンシャルリターンも得るのだ。
既存の金融は利己的なシステムを具現化し、暴騰暴落を繰り返す不安低なシステムであるのに対して、新しい金融は利己と利他が完全に調和した持続可能なシステムになっていく。
もう一度繰り返そう。既存の金融の前提は時代遅れだ。完全に時代遅れだ。
さあ、今こそ、立ち上がろう。
金融を一部の専門家の手に委ねることはやめて
自分たちの手に取り戻そう。
それが我々の豊かな未来の社会をつくる一番短く、そして確かな方法だからだ。
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