今、起こっているソーシャルメディア革命を、コミュニケーション理論で説明するとどう解釈できるかを考えてみたい。
コミュニケーション理論では、コンテンツ、コンテクスト、そしてコミュニケーションが重要な概念になる。AとBでコンテクストを共有しているとそこにコンテンツが流れ、コミュニケーションが成立する。逆にコンテクストを共有していないとそこはコンテンツの流れが悪くなり、コミュニケーションが成立しづらくなる。
文化論的にいうと、高いコンテクストを有する国と低いコンテクストを有する国がある。日本はハイコンテクスト、米国はローテクストと言われる。外国の方がいくら日本語を学んでも、なかなかコミュニケーションが難しいのは、日本がハイコンテクスト国だからである。
ソーシャルグラフは、いわば自分を含むコンテクストのことを意味している。人と人とのつながり(友人、知り合い関係)というコンテクストである。このコンテクストをオープンにすることで、自分にあったコンテンツが流れやすくなるメリットが生じる。つまり、自然と自分にあったコンテンツ、情報が流れてくるメリットを得ることができるのだ。
企業の立場からすると、自分たちのコンテンツとコンテクストをうまくマッチングさせることで、ユーザーにあったコンテンツを提供でき、コミュニケーションが円滑にすることができる。一度、この視点で自分たちのビジネスを抽象度を高くして考え直してみることをおすすめする。
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