ソーシャルメディア時代の購買決定モデルをさらに考察してみたい。
ソーシャルメディア時代の最大の特徴の一つは、「つながりがないところには情報が流れなくなっている」、「コンテクストがないと情報が流れにくくなっている」ということである。それゆえに、テレビCMに多額の広告費を投じることが有効に機能しなくなっている。
以前電通が提唱したAISASモデルは以下の順序になる
「Attention」(注意が喚起され)
「Interest」(興味が生まれ)
「Search」(検索し)
「Action」(購買し)
「Share」(情報を共有する)
注意を喚起するために、広告が投じられ、その中のある一定数が興味を持ち、その中のさらに少ない一定数が検索というアクションをおこし、購買に至るというモデルになっている。
サトナオさんが提唱しているSIPSモデルはそのつながり、コンテクストの部分をどこに入るかは曖昧なままだ。共感が流れる前提として、つながり、コンテクストがあるとすれば、このモデルの前に、「企業はコンテクスト作り」が必要となる。
もう一つ、ソーシャルメディア時代の最大の特徴は「リアルタイム性」にある。これまでのように、購買プロセスが逐次的に順番に起こるというよりも、その期間が短くかつ同時的に起こるという特徴を有している。したがって、企業はこのリアルタイム性をどう活かしていくかが最大の課題だ。
現在のソーシャルメディア時代の新公式としては、この2つの特徴、コンテクストとリアルタイムをどう活かしていくか、そのための新しいコミュニケーションデザインの発想を持つことが必要だ。
コンテクスト × リアルタイム= 対話(ダイアログ)を提唱していきたい。
この結果何か起こるか?というと、これまでマーケティングでないと思っていたことが実際にはマーケティングになる。例えば、親切であることである。また、これまで費用だと思われたマーケティングが投資になる。その結果、判断基準も変える必要がある。
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