2011年3月26日土曜日

ソーシャルメディアを自分の会社にあわせる根本的な誤りとは?




ソーシャルメディアでビジネスをおこなう上で重要なこと。
ソーシャルメディアを自分の会社にあわせるのではなく、ソーシャルメディアに自分の会社をあわせる発想の転換。

思い返してほしい。
99年.様々な企業がネットビジネスに進出した。大企業も、ベンチャー企業も入り乱れて。結局、どちらが勝ったか?

モール 楽天
不動産 ネクスト
人材 エン・ジャパン
リサーチ マクロミル

結局、資金も人材も豊富にあった大企業ではなく、新興ドットコム企業が勝利者になった。例外なし。

何故か? 大企業は資産をもっていることが逆に不利になったから。

ソーシャルメディアの第2ラウンドの戦いはどうか? グルーポン VS ポンパレード(リクルート) pureソーシャルメディア系大幅に有利。ここでも例外なし。

つまり、ソーシャルメディアを自分の会社にあわせるのではなく、ソーシャルメディアに自分の会社をあわせるというメンタルモデルで戦えるかどうか?

聖書からの引用
「だれも、新しいぶどう酒を古いびんに入れはしない。もしそんなことをしたら、新しいぶどう酒はびんをはり裂き、そしてぶどう酒は流れ出るし、びんもむだになるであろう、新しいぶどうは、新しい革袋に入れるべきである。」とイエス様は言われた。(ルカ5:37、38、マタイ9:17、マルコ2:22)

新しいメディアは常にユーザービリティを高め、どんどん経済価値を高めるように作用する(例外なし)。経済価値が高まるから成長できる。その逆ではない。

未来を予測する上では、常にSocial Economic Value(SEV)を高められるかという視点が重要だ。これが、どんなサービスが普及するかを予測する最も信頼できる未来の羅針盤だ。

これまで使ってきた資源、古いメンタルモデル、新しいメディアを組み合わせても、 SEVを高めることはできないのだ。

情報がソーシャライズ化される意味とは?




情報を分類する新しい考え方を考案中です。媒体別(テレビ、ラジオ、雑誌、新聞、ネット、ソーシャルメディア)、また1次、2次情報という情報分類はリアルタイム性が高まり有効性を失いつつあると思います。先日も、中学生がNHKテレビの震災情報をUstream中継した例が有名になりましたね。



なぜ、この情報がソーシャライズ化されているかどうかが重要なのでしょうか? 情報という言葉をブランドと言い換えると、その意味がわかると思います。例えば、あるブランドが売れるかどうかはソーシャルメディア時代にはそのブランドのポジティブな社会的合意が形成できるかどうかにかかるわけです。

また、ソーシャルメディア時代には、ソーシャライズ化された情報は真実ではなくても、一般的に真実と受け取られますので、行動への影響力が高いという特徴があります。

例えば、ある情報、ブランドが提示されてから、その情報の評価にある一定のコンセンサスが形成されるプロセスは、ある意味での「社会的な合意形成プロセス」として位置づけられることができると思います。

社会的合意が形成される条件は、①ある一定の参加者の存在、②自由でオープンな形で十分なインタラクションが行われる、③評価決定にあたり重要情報が提供され、情報の非対称性の低下する、④評価軸(メタ認識)が形成される、などが挙げられると思います。また、参加者の評価がオープンに共有されるなど、参加者の評価の可視化の重要性も指摘できるでしょう。


ご参考 ソーシャルメディア時代の情報の新しい分類法?:情報はソーシャライズ化されたかどうかが重要?!

2011年3月25日金曜日

今回の日本の大震災が、もしかしたら(いや、確実に)、<シェア、コラボ消費>普及の起爆剤になる




昨年末に買った、シェア《共有》からビジネスを生み出す新戦略(NHK出版)はつんどく状態になっていた。TEDで著者レイチェル・ボッツマンの講演があったのでみてみた。










《シェア、共有》という概念は情報財で考えると簡単にコンセプトを理解することができる。

情報財の価値は情報の鮮度である。例えばビデオを想像してみよう。通常の情報財は発売された直後の価値がユーザーにとって最大となり、その後、価値が低下していく。または、1回みたら、ユーザー価値が急減に下がる。

しかしながら、その情報財をまだ見ていない人にとってはその情報財の価値が高いもまだ。

したがって、その情報財を高く評価するAと、高く評価しないBの間で価値のスワッピングする可能性が生まれるのだ。それは取引コストが大きくない限りにおいて成立する。

シェア事業者は、そのスワッピングする場の提供、相手が信用できるかどうかの信用情報の提供をおこなうことで、この取引コストを極力下げようとする。

これによって、Economic Value(経済価値)を生み出すことができる。その会社がなければ生まれなかった経済取引を成立させた価値だ。何回かブログで触れているが、ソーシャルウェブサービスが普及するかどうかは生み出すEconomic Valueをみれば予測することができる。Valueがあれば取引が生まれるのだ。逆ではない。

この取引コストは、モバイルネットワーク、ソーシャルネットワークの普及によって、ここ数年で急激に下がったため、これまでシェアが不可能な領域まで広がってきているのだ。

今回の日本の大震災が、もしかしたら(いや、確実に)、《シェア》普及の起爆剤になる。アメリカでは、ちょうどリーマンショックがシェア普及のターニングポイントになった。不況+ソーシャルがシェアを後押しする。また、シェアのベースには共感、もったいものを節約する気持ちがあるからだ。

流行が起こる本当のメカニズムとは?


今月のダイヤモンドのハーバードビジネスレビューは「ソーシャルメディア戦略論」。日本ではFacebookページの作り方が盛んに議論されているが、海外ではソーシャルメディアをどう戦略的に活かすかにファーカスが移っている。




この中で、社会科学者のダンカン・ワッツという人が書いた「流行が起こる本当のメカニズム」が興味深かった。

ワッツ氏は、これまでマーケッターが前提としてきた、「流行は影響力があるインフルエンサーを媒介にして大衆に広まる」という2段階論は実は誤りだと論じている。

これは、例えば、世の中に影響力があるアルファブロガーに自分の製品を紹介してもらい、そこをテコに大衆に広めるというキャンペーンはあまり効果的ではないということだ。

実は,流行に影響力がある因子は、「影響されやすい側がクリテカルマス存在することの方だ」と言う。

インフルエンサーよりも、影響を受ける側の方が流行を生み出す上で重要という見解は、これまでの見解とは逆なので面白い。本当は、影響されやすい側の規模と連結度が流行を左右するのだ。

アナロジーでは、大規模な山火事では、最初のたった1本のマッチが山を燃え尽くす。最初にどの木にマッチの火が点火するかよりも、木が密集して生えているという条件が山火事を大規模にするということかもしれない。

この議論を進めると、ここからは私の推論だが、流行を左右するのは「時代の空気」ということになるのだろう。

例えば、これまで日本の寄付市場はなかなか育たなかったが、今回の東日本大震災によって一気に広がっている。これまで寄付に馴染みがなかった人たちが当たり前のように寄付している。これも時代の空気が変わったということなのだろう。

マーケッターとしては、時代の空気を読む部分と時代の空気を作る部分、この2つをどう組み合わせることができるかがポイントになるだろう。

2011年3月24日木曜日

ソーシャルメディア時代の情報の新しい分類法?:情報はソーシャライズ化されたかどうかが重要?!

 今、ソーシャルメディア時代に適した情報の新しい分類法を考えています。
通常は、情報がどのような媒体を通じて届けられたかによって分類します。
テレビ、ラジオ、雑誌、インターネット、ソーシャルメディア・・・と分類し、
消費者はテレビ情報を信じなくなった、友人経由のソーシャルメディアの信頼度は高いというように語ります。

しかしながら、
現在は、テレビ情報→ネット→ソーシャルメディアと、同じ情報が様々な媒体に流れていきます。その流れの一局面だけ捉えても、本当はうまく分類できないのです。

ですから、情報を媒体で分類するのは実はすごく難しくなっていますし、不適切になりつつあるのです。

そこで、
情報をソーシャライズ化されたかどうかで分類してみたらどうかという提案です。

ソーシャライズ化された情報:多くの人によってその情報がシェアされて、その情報の正しさがある程度担保された情報

ソーシャライズ化されていない情報:多くの人によってその情報がシェアされておらず、まだその情報の正しさの評価が定まっていない情報

以上のように情報を分類してみたらどうでしょうか?

なぜ、この新分類が意味があるかというと、ソーシャライズ化されているかどうかでその情報の価値が大きく異なるからです。

情報財の特徴は、伝達コストが低いので、多くの人に情報が所有されるほど、その情報は価値が高まります。ブランドなどもその最たるものでしょう。

もう少し、この情報がソーシャライズ化されるプロセスを今後考えて行きたいと思います。

政府の放射能漏れに関する発表なども、ソーシャライズ化されていない段階では情報価値が低い(行動に影響を与えることが期待できない)と言えるでしょう。

ご意見頂けたら参考になります。