2010年9月26日日曜日

ソーシャルファイナンス:ソーシャルベンチャーキャピタルが期待される

ソーシャルファイナンス:ソーシャルベンチャーキャピタルが期待される

 今日は、SVP東京のネットワークミーテイングに参加した。農家のこせがれネットワークの宮治さんの話が面白かったし、プラスリジョンの福井さんのプレゼンも短時間であったがうまさを感じた。
 ソーシャルベンチャーにとって周りの人たちをどう巻き込んでいくか、共感を得ていくかは重要。ベースは利己ではなく利他。自分のためではなく世界のため。

 SVP東京はソーシャルベンチャー、NPOに投資する団体という認識であったが、実際には投資ではなく寄付である。仕組みは、10万円払ってパートナーになる。パートナーが参加し投資委員会をひらき投資先を決定する。投資ともにプロボノ支援を2年間おこなう。投資といっても寄付という形でお金を出した見返りはソーシャルリターン(満足感)であって金銭リターンはなし。

 私自身ベンチャーキャピタリスとして働いてきた。VCはIPOを目当てに未公開企業に投資してきたが、現状の国内IPO市場では開店休業状態で、海外IPO に活路を見出そうとしている。国内はソーシャルベンチャーが注目され、今後の成長領域。ここにどういう形でお金を回していくか? 現状は、ファンドレイジングといっても寄付がほとんどで、お金の出し手に金銭リターンはない形が多い。やはり、金銭リターンを見込めないと資金供給のパイプは太くならない。ソーシャルベンチャーに投資するにはどういう形が可能か? これが、私が考えている「ソーシャルベンチャーキャピタル」という概念である。

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