大前研一氏の著作を久しぶりに読んだ。「デフレ不況時代の新・国富論 民の見えざる手」。大学時代はすごく好きだったが、だいぶご無沙汰した。本の中では、ソーシャルメディアやソーシャル的な発想の記述はそれほど多くない。
・以前のネットでは機能的な左脳的な製品が売れていたが、現在のネットでは感性的な右脳製
品が売れるようになっている
・注目しているのは、ファッションのネット通販サイト「ZOZTOWN」
・左脳的製品ではフルフィルメントを活かしてアマゾンの一人勝ち
・人は選択肢が多くなると選択しなくなるから、価格コムよりも、1日1品しか売らない
「超1品.COM」
・ ポイントを中心に経済圏ができあがりつつある
日本を元気にするには、高齢者が気前よく消費できる社会を作るのが大事という思想が基本的に貫かれる。それには合理性よりも、センチメント、感情の方が大事と考える。米国では高齢者のソーシャルメディア利用が急激に増えていることがよく話題になる。日本はまだそれほどではないし、高齢者がソーシャルメディアを使いこなすにはまだ数年は要するだろう。だから、日本では、リアルとバーチャルをどう結びつけて、高齢者の消費を刺激するか、そのビジネスモデルをどう構想するかが問われている。
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