ソーシャルメディア時代にブランドがどうなっていくかは興味深いテーマです。
透明性の時代になり企業が丸裸にされると、ブランドを維持していくのが難しくなる一方で、別の方法や新しい原理でブランドを簡単につくることができるという2つの方向性がみられています。
池田さんがブランドの意義を「後見人」と位置づけ、例えば、アディダスを皇居ランという社会善を後押しする存在として位置づけている。
しかしながら、アディダスの例で言えば、アディダス自身では「皇居ラン=good」というブランドをつくることはできないと思います。TEDの裸踊りのビデオのように、変わり者1人が参加し、口コミでまた1人参加というプロセスを通じて、「皇居ラン=good」というブランドを醸成することが可能になります。
ソーシャルメディア時代の特徴は、企業がブランドを自ら作り出すことはできない、それは顧客、社会との協同作業であるということが明らかになったというのがこれまでとの一番の違いだと思います。
これまでのブランドとソーシャルメディア時代のブランドの対比をざっくり比較すると
広告費 ←→人と人とのつながり(ソーシャルグラフ)
過去 ←→リアルタイム
リーチの広さ←→感動の強さ
マス ←→個
マス媒体 ←→口コミ
顧客に無知 ←→顧客はよく知っている
顧客洗脳 ←→顧客との恊働・共感
フロー概念 ←→ストック概念
目にみえる ←→目に見えない
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