ルーム・トゥ・リード日本代表の松丸佳穂さんから話を伺う。 ルーム・トゥ・リードは寄付金で年間1億7000万円程度を集める。ファンドレイズという点では極めてうまくいっているNPOである。そもそも米国で知名度もあり、話題性もあることから、企業からの支援やコーズマーケティングの引き合いが相次ぐ。現在は法人からの寄付が35%、個人からの寄付は65%である。
ファンドレイズがうまくいっている要因はいろいろある。まず、米国での知名度が高い、創業者がマイクロソフト幹部、そして、ストーリー性があること。日本に住む外国人富裕層の支持が厚いこと。また、間接コストを低く抑えている点も寄付者からすると好感がもてるところ。日本でも海外途上国向け支援はかなり人気がある分野である。チャリティイベントが各地で企画されるサポーターなどの参加意識の高さも挙げられると思う。
日本の知名度の低いNPOが同じようにやってもうまくいかないとは思う。コーズマーケティングをやりたいと思っても、その団体が掲げるミッションと企業の価値観との適用性が求められるとともに、団体自体にある程度の知名度がないと、企業側がパートナーに選択するメリットがあまりなくなってしまう。コーズマーケティングは米国よりも日本の方が活発だそうです。米国でも最近になって漸くガイドラインをつくったそうです。その辺りは面白いですね。
ルーム・トゥ・リードが寄付者にとって何よりいいのは、成果が図書館の数という目に見える形になること。やはり成果、ソーシャルなインパクトを寄付者にとって、ありありと鮮明に目に見えるようにしてあげることが寄付者を集い、安心させる上で非常に効果的な戦略ではないかと思う。みなさんは、どのように成果を目に見える形に変換してますか? それは効果的に機能してますか?
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