株式会社ソーシャルインパクト・リサーチ代表パートナー。慶応大学大学院(KBS)卒。早稲田大学院環境エネルギー研究学科博士課程在籍中。証券アナリスト。持続可能な社会の実現のために、ソーシャルインパクトの評価測定、そしてソーシャルインパクトをお金にかえる仕組みを提案。ソーシャルインパクトの評価測定、インパクトファンドの運営等を事業としておこなう。Twittier:kumataku1
2011年6月2日木曜日
ソーシャルメディア時代の新しいプラシングモデルが必要?
マスメディア、ネット広告で使われる様々なプライシングモデルがある。
従来メディアのプライシングモデルをそのまま使うことは他のメディアとの効果性の比較ではわかりやすいというメリットがあるが、逆にいうと、十分にメディアによる目的の違いを取り込めないデメリットも生じる。
例えば、
CPM(Cost Per Impression)。露出に対してのお金を支払うモデル。ブランディングのためにはいいが、ソーシャルメデキィアは単なるブランディングのためではない、もっと深いものだと言われる。
CPC(Cost Per Click)グーグル広告では典型だが、これをFacebookでそのまま使うのがいいのかどうか? スケールも現在はだいぶ違う。商品、会社によって調整できるメリットはある。ただし、ソーシャルメディアが関係を深めることを目的にする点を十分には取り込めない。
CPA(Cost Per Action)ある決められた行為に対して支払うプライシングモデル。コンバージョンと関係構築は異なるものだ。
Dacid Verkowitzは
CPSA (Cost Per Social Action)という新たなソーシャルメディアのプライシングモデルに提案している。
明確に新しい関係を構築するソーシャルな行為に対してプラシングするという考え方である。例えば、口コミ紹介、新しいフォロワーの獲得、現在の関係を深めるような行為(コメント、反応、レーティング、likeの数など)
このプラシングモデルのメリットとしては、
お金を払う広告主が何に対してお金を払っているかが明確になる点、と同時に
何に対してはお金を支払わないか(露出、コンバージョンなど)も同時に明確になる点である。
今後、様々なソーシャルメディアのプライシングモデルが工夫されていくのでしょう。この部分はソーシャルメディアの目的を明確にすることにもつながるので興味深いテーマと言えます。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿