2011年9月22日木曜日

ヤフーはソーシャル化時代の主役ではなく脇役?

ソーシャル化時代にうまく対応している企業群をソーシャルビジネスストックインデックス(SBSI©)、うまく対応できていない企業群をアンチソーシャルビジネスストックインデックス(ASBSI@)と分類し直すことにした。

SBSI©に、小売業としては、良品計画、ドクターシーラボ(+製造)、ファーストリテイリングを追加。



ASBSI@には従来型ネット広告の生態系でビジネスをやっている会社を追加した。電通、博報堂、ヤフー、オプト、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアなどである。




米国のヤフーはソーシャル化に対応できずに苦境に陥った。日本のヤフーはいろいろなローカルなサービス開拓がうまく、今のところは収益を確保できており、米国ほど深刻な状態ではない。

ただし、ポータル型の一方向型のインダイレクトモデルという点は本質的に変わらない。今後も、ソーシャル化にキャッチアップすべく、資本提携(Gyao)や事業提携(Yahoo!モバゲー)を進めていくだろうが、ソーシャル化の主役ではなく脇役である点は変わらない。独自のソーシャルグラフをもっていないからだ。したがって、アンチソーシャルビジネスストックインデックス(ASBSI@)に分類した。株式市場も、この点を反映して、株価もこの6ヶ月で約20%の下落。

参考
(SBSI©)分類の基準は以下の通り
①経営者がソーシャル化におけるビジネス機会を正しく認識している
②ソーシャル化にふさわしい事業の定義がなされている
③ソーシャル化によって市場が大きく拡大するポテンシャルをもっている
④ソーシャル化のポテンシャルを活かす戦略をもっている
⑤生産者と生活者の協同という新しい経営パラダイムが認識されている
⑥ソーシャル化が及ぼすリスクに対する備えが十分にできている

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