株式会社ソーシャルインパクト・リサーチ代表パートナー。慶応大学大学院(KBS)卒。早稲田大学院環境エネルギー研究学科博士課程在籍中。証券アナリスト。持続可能な社会の実現のために、ソーシャルインパクトの評価測定、そしてソーシャルインパクトをお金にかえる仕組みを提案。ソーシャルインパクトの評価測定、インパクトファンドの運営等を事業としておこなう。Twittier:kumataku1
2011年10月25日火曜日
ソーシャルメディア疲れが広がりつつある!?
日本企業、特に大企業の中に、「ソーシャルメディア疲れ」がますます広がっているように思います。何故、日本の企業はソーシャルメディアをうまく使えこなせないのか? 目に見える経営の成果をあげることができないのか?
別のいい方をすると、上図のLadder of engagementの階段の2段階目に踏みとどまっている企業が多い、ということです。
私がみるに、大きくは4つの原因があるように思います。
①企業文化の問題(オープンで透明性の高い企業文化を作り、顧客とコラボレーションで価値をつくりあげていくことに不得手)
②新しいマーケティングパラダイムの変化についていけていない(エンゲージメントモデルの理解、マーケティングを投資という考え方・運用の仕方がまだ未整備)
③ソーシャルメディアのデータを活かしきれていない(目標(Goal)設定の曖昧さ、ソーシャル化で生まれる大量のコミュニケーションデータの活かし方がわからない、コミュニケーションデータと財務データの統合が整備されていない、自社にまつわるキーワードのモニタリングとセンチメント分析だけに終始している)
④リアルタイムのリスクマネジメント体制ができていない(リアルタイムのモニタリング体制、社内の危機管理体制、危機の認定→連絡フローの決定、ガイドライン、運用マニュアルなど)
逆に言うと、以上の4つの領域をさらに踏み込んでいくということが日本企業の処方箋となるだろう。
企業文化をよりオープンにし、新しいマーケティングのパラダイムをみにつけ、ソーシャルメディアから生まれる大量のコミュニケーションデータを経営の成果に転換する方法論をマスターし、リアルタイムのリスクマネジメント体制を作り上げることだ。
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