2012年夏号に、「資本主義3.0時代の成長力は企業ソーシャルキャピタルで決まる」という論文を寄稿した。
それほど良かったという感想ではないですが(笑)、
1つ紹介し、ちょっと咀嚼してみたいと思います。
読者の感想
企業と社会の関係について、現代の社会情勢に合わせた視点を提供した点はよいが、「利益を上げ続ける」という企業活動の基本をぼやけさせた展開に疑問を抱いた。(20代、会社員、男性、東京都)
この文章を要約してみると、
企業が社会の要請にいろいろと応える必要性がある状況はわかるけど、でも、企業って利益を上げてなんぼでしょ? 企業ソーシャルキャピタルなんて、漠然とした、甘っちょろいこといってっていいの?、みたいな意見ではないかと思います。
今回の論文では論証の部分が紙面の都合上割愛せざるを得なかったのは残念でした。実は、企業ソーシャルキャピタルを定量化し、その部分は実証研究をしています。
企業ソーシャルキャピタルの企業の利益率の関係、売上高利益率の関係をみると、利益をあげるために企業ソーシャルキャピタルが非常に重要な原因になっているいんですよ、というのが私の主張なんです。
日本の優れた産業、企業、例えば、日本が誇る家電産業、パナソニックやソニー、シャープが何故、アジアで全然ダメなのか? この異文化で日本企業がダメな原因とも、企業ソーシャルキャピタルは密接に関係していると考えています。
経営者アンケート調査すると、CSRは企業のブランドにはプラスだけど、財務的にはプラスの影響を与えない、という結果が多いです。この部分とも関係する話かな、と思います。
利己と利他の相克。本当に、利他的な行動が利己にかえっていくるのか?
正、反、合のヘーゲルの弁証論な飛躍が本当に可能なのか?
ある意味の人間の哲学とも関係するのかもしれません。
ある意味の人間の哲学とも関係するのかもしれません。
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