2012年7月10日火曜日

ソーシャルビジネスに潜むパラドックスとは?



 企業でも、ソーシャルビジネスでも、その活動によって、
経済的な価値と社会的な価値、つまり共有価値を作り出す。



 経営資源、リソースを深化させ、この共有価値を高めることで、通常はその組織の生存率、持続性を高めることができる。(ちなみに、(株)ソーシャルインパクトリサーチはソーシャルインパクト指数の大きさによって、ソーシャルビジネスの組織をレベル1、レベル2、レベル3に分類している。)

しかしながら、時には、それが成り立たないバラドックスが生まれる。

お金を直接支払ってくれるのは顧客であり、その生み出された経済的価値だけがマネーに転換されるからだ。社会的な価値は社会からの信頼として長期的には貴重な資産になるかもしれないが、直接的にすぐにはお金には転換できない。

ふとすると、この当たり前のことをソーシャルビジネスの運営者は忘れてしまう。

みんな、社会からこれだけ感謝されているのに、なぜうちは経営がカスカスで、いつも自転車操業なんだ、という思いを抱くことになる。
  
そう、一番考えなければならないのはこの点なのだ。
社会的な価値をどうマネタイズにつなげられかがソーシャルビジネスの最大の肝なのである。

この部分が肝だからこそ、ソーシャルビジネスにはビジネスモデルが重要になるのだ。おそらく、この方程式を解くことは通常のビジネスよりも難しいはずだ。

 組織が成功するには優れたビジネスモデルが不可欠であり、それは営利も非営利も変わらない。

また、直接的なサービスの受益者=お金を支払う人でないケースが多いからこそ、どれくらいの社会的な価値を生み出したのかを示す、ソーシャルインパクトの可視化が有効な戦略的武器になるのだ。


0 件のコメント:

コメントを投稿