2012年8月31日金曜日

「人を幸せにする会社」とは?


法政大学の坂本光司教授の「人を幸せにする会社」を読んだ。
このシリーズは本当に良く売れていますね。

坂本光司教授の考え方は、

価値ある企業は

目に見えない3つの企業資源
①経営理念力×②人材育成力×③信頼形成力
をかけあわせることで、

共感資本をつくり出し、その共感資本を媒体に「価値のらせん的発展」を描いている。

その結果、
   社員など人を大切にすることによって生み出されるこころの価値
   地域社会、自然や環境、伝統や文化、恭聞くなどへの貢献によって生み出される社会の価値
   社会の活動を通じて、国や自治体の負担が軽減されることによって生み出される公共の価値
などの、ステークホルダーに対する社会共通の価値を生み出している、という考え方である。

つまり、経営の目指すべき目的はステークホルダーの幸せだ。

私のフレームワークでは、
共感資本は企業ソーシャルキャピタルに置き換えられ、
社会共通の価値は、経済的便益と社会的便益のダブルボトムライン、トリプルボトムラインに相当する。
また、その2つの総和を増やすことをソーシャルイノベーションと定義している。

坂本教授の考え方との違いは、坂本教授は共感価値をどう測定するのかを明示しておらず、経営資源のチェックリストとして示しているに対して、私はその共感価値を企業ソーシャルキャピタルとして定量的に評価を可能としている点である。

0 件のコメント:

コメントを投稿