日本ブランド戦略研究所は、「日本の有力企業の232社のWebサイトの価値」を発表した(2010/8/30)。1位はパナソニックで812億円。2位はホンダで661億円、以下、NTTドコモが655億円、全日本空輸が582億円となった。
パナソニックが日本のWebサイト価値のトップという結果にまず違和感を感じないでもない。AlexaでパナソニックのWeb解析してみると、日本のアクセスランキングで966位、ユーザー当りのPVは2.8、直帰率43%、ユーザーの滞在時間1.7分という結果。サイト遷移、コンテンツの内容にまだ改善の余地があるように思われる。
今やWebサイトが企業価値に影響を与えているのは間違いない。しかしながら、どのくらいかと具体的に問われるとなかなか明確な答を出すのが難しい。
上記の方法論は、「情報を伝達し行動を促したか?」から①情報価値を出し、「商品の購入を促したか」から②売上価値を出し、①と②の合計値としてWebサイト価値を計算する方法論をとっている。詳細は説明されていないのでわからないが、接触が結局は販売に結びついてWebサイトの価値貢献と考えるならば情報価値は売上価値に含まれるのではないかという疑問ももつ。
今後、企業に注目されるのはソーシャルメディアの使い方である。Webサイトの中でツイッターなどのソーシャルメディアをどう使っていくか? 外部のソーシャルメディアとどう連携していくべきか? ソーシャルメディア時代で個々のWeb サイトの価値、パワーはどうなっていくのか? などが注目される。今後、ソーシャルメディア時代にブランド価値を高めるサイトはどうあるべきかを改めて考え直す必要があるだろう。
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