ソーシャルファイナンスの定義は?
今日(もう昨日だが)は、ソーシャルファイナンスの講演会に出席した。ソーシャルファイナンスを定義するのはなかなか難しい。ある本には、「金銭的収益と同時に社会的収益もしくは社会的配当を追求する機関によって提供される金融活動」と定義されている。
例えば、最近日本でも盛んになっている「途上国向けのマイクロファイナンス」。金利を年10%以上とるケースも多く、日本と比べて高い金利と成長性が目当てのリターン目的の投資も多い。金銭的収益目的が主目的であればソーシャルファイナンスと言えないのではないかという見方もできる。
講演者の方は、ソーシャルファイナンスを「悪いことに投融資しない、よいことに積極的に投融資する」という定義で捉えていた。では、ソーシャルレンダリングのmaneoは上記の定義ではソーシャルファイナンスに入らない。maneoでよくあるフランチャージの開業資金は悪いことともよいこととも言えないだろう。
仲介機関の役割を排し、個と個のダイレクトの投融資をソーシャルファイナンスの定義することもできる。
いずれにしても、ソーシャルファイナンスを投資目的や価値判断(社会にとっていい投融資かどうか)で定義づけると、曖昧性や恣意性が高くなり、納得感や統一感のある定義とはならないだろう。
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