2010年10月19日火曜日

ソーシャルマーケティング:コーズ・ブランディング

 慈善事業を自社事業と関連づけたブランド戦略「コーズ・ブランディング」が広がりつつある気配。株主だけでなく、顧客、社員、地域社会、政府、サプライヤーなど様々なステークホルダーに向けて有意義な方法でコーポレイトブランドを売り込みたいというニーズが高まっているからだ。

 どの分野を対象とするか? よくあるテーマを支援対象としても市場での差別化にはつながりにくい。ニッチを狙うと目立つが、それには、それなりの主張、理論武装、ステークホルダーに対する説得力を必要とする。目的は、あの活動といえば自分の会社を想起させることを狙うのだ。

 かつてないほど社会貢献が注目される今、それを完全に無視していくことは難しい。では、どのレベルで行って行くべきか? 消極的な慈善活動〜コーズ・ブランディング〜ポーターの競争優位を狙うアプローチ。コーズはスペクトラムの中間に属するため比較的取り組みやすいというメリットをもっている。自分たちが課された、もしくは自分が自ら課した責任を、どう価値ある資産に転換していくかという発想と戦略が必要になる。

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