2010年10月21日木曜日

ソーシャルベンチャーの新しいフレームワーク

 ソーシャルベンチャーのための分析フレームワークを考えたいと思っています。来月の社会起業ケーススタディ研究会は11月8日(月)に予定。そのためにケースを読み質問を考えているところ。やっぱり通常の会社とは違う面もある。

1つは目ステークホルダー全体の把握と提供する価値を考えなくてはいけない。特に、無償のボランティアや寄付者は彼らの期待に対して価値を提供しないとすぐ離れしまう。

2つ目は、通常の会社でよく使うポーターの5フォースなどはあまり役立たない。規模が大きくないということもあるが、ソーシャルな分野は概して競争、囲い込みにはなじまないものだだ。

3つ目としては、通常の組織図やバリューチェーンに収まらない部分がある。だから、ソーシャルベンチャーのダイナミックなオーガニックグラフみたいなものを考えたいと思っている。

4つ目としては、ケイパビリティ、資源アプローチが分析ツールとしては有効性が高いという感じがしている。これまでにない新しいニーズを探すケイパビリテイ、それをどう満たすかという組み立て・設計のケイパビリティ。変わりゆくニーズや規制の変更に対応する能力など。経営資源がほとんどない状態から、上記のようなケイパビリティを生み出すためにどう経営資源を蓄積し、進化していくかがポイントとなる。

分析フレームワークは、ソーシャルベンチャーのビジネスプランを作る際にも有効になるわけなので、早速開発に取りかかりたい。

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