株式会社ソーシャルインパクト・リサーチ代表パートナー。慶応大学大学院(KBS)卒。早稲田大学院環境エネルギー研究学科博士課程在籍中。証券アナリスト。持続可能な社会の実現のために、ソーシャルインパクトの評価測定、そしてソーシャルインパクトをお金にかえる仕組みを提案。ソーシャルインパクトの評価測定、インパクトファンドの運営等を事業としておこなう。Twittier:kumataku1
2011年4月8日金曜日
ソーシャルメディア時代のブランドとは?
前回のレポートで、トリプルメディア論の3分類、①ペイドメディア(Paid Media)、②オウンドメディア(Owned Media)、③アーンドメディア(Earned Media)は現状をうまく説明できていないと論じました。
さりとて、この3分類にさらに新しい分類を加えても、決してわかりやすくなるわけではありません。
一番必要なのは、メディアのコミュニケーション特性で評価する「共通の評価軸」でしょう。
メディアを評価する軸は何でしょうか?
私は、(対話型か、一方向型か)、(リアルタイムか、ノンリアルタイムか)の2軸が一番有力ではないかと考えています。この違いによって、顧客側の満足が大きく異なるからです。この場合のリアルタイムは「場所と時間の制約がない」、ことを意味しています。
そうしますと、メディアを4分類することができます。大まかに分類すると以下のようになります。
①(対話型×ノンリアルタイム) email、Q&A、コールセンター
②(対話型×リアルタイム) コミュニティ、ソーシャルメディア
③(一方向型×ノンリアルタイム) テレビ、雑誌、ラジオ
④(一方向型×リアルタイム) テレビ、WEB
現在の特徴は、②の領域(対話型×リアルタイム)が、顧客にとっても、企業にとっても、非常に魅力的になってきました。
一方型の宣伝メディアの信頼度が落ち、③、④の領域(一方向型のメディア)でブランドを築くことが非常に難しくなっています。リアルタイムの双方型の対話、体験、そして経験こそがブランド構築のカギになっています。ソーシャルメディアの真の力は、個々の顧客にパーソナルに対応しつつ、企業との対話に引き込む能力にこそあります。
リアルタイムマーケティング・メッセージ
・現状のメディアポートフォリオ(①〜④)を作り、評価する
・ それをどのような方向に変えていくことが、顧客との関係性を深めることができるか?どの顧客セグメントの価値を具体的に高めることができるか、という観点からメディアミックスを考え直す必要があるでしょう
ご意見、コメントはFacebookページ(ソーシャルメディアIn-Depth Report)まで是非、是非お願いします。
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