株式会社ソーシャルインパクト・リサーチ代表パートナー。慶応大学大学院(KBS)卒。早稲田大学院環境エネルギー研究学科博士課程在籍中。証券アナリスト。持続可能な社会の実現のために、ソーシャルインパクトの評価測定、そしてソーシャルインパクトをお金にかえる仕組みを提案。ソーシャルインパクトの評価測定、インパクトファンドの運営等を事業としておこなう。Twittier:kumataku1
2011年11月8日火曜日
企業ソーシャルキャピタルをどう測るか?①
ソーシャルキャピタルという概念とソーシャルメディアをどう結びつけられるか、考えてみたい。
証明したい命題は、
企業は、企業ソーシャルキャピタルを高めることで、企業がソーシャルメディアをうまく活用できる、というものだ。
そのためには、企業ソーシャルキャピタルをどの指標で測定するか、ベンチマークできるが問題となる。
これまで、社会学、経済学、政治学など様々なな領域でソーシャルキャピタルの研究は数多く行われているが、ソーシャルメディアと結びつけた研究はまだほとんどない。ソーシャルメディアの普及自体がここ数年の話だからだ。
ソーシャルキャピタルにはブリッジ型とボンド型があるが、特にソーシャルメディアはブリッジ型のソーシャルキャピタルを高めるのに有効と思われる。また、この2つのソーシャルキャピタルは相互補完的なものだが、ある一部は代替的な要素もあると考えている。
ソーシャルキャピタルに関する代表的な論文をいくつか読んでみた。
日本総合研究所が、地域、コミュニティのソーシャルキャピタルを指数化しているものがある。
以上のデータを地域毎にアンケートで集計して可視化した。
一般的な信頼/旅先での信頼/近所づきあいの程度/近所づきあいのある人数/職場外でのつきあい頻度/親戚とのつきあい頻度/スポーツ等への参加/地縁活動への参加/市民活動への参加
この発想、アプローチは、企業ソーシャルキャピタルの評価測定にも応用できるものと思われる。これらのデータは、関係の濃淡と深さの二次元に分類できる。これを敷衍すると、企業ソーシャルキャピタルも、対象の広さ(タッチポイント)と深さ(エンゲージメント)の2軸で分類できるのではないかと思う。
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