ソーシャルメディア時代に入り、ソーシャルキャピタルも新たな定義づけが必要になっているのではないかと考えています。
これまでのソーシャルキャピタルは形態的には2つに分けています。
一つは「結束型ソーシャルキャピタル」、自分の周りに密接な関係を築いて、閉鎖的な集団の持つ協調力を発揮する形です。
もう一つは「橋渡し型ソーシャルキャピタル」です。こちらは、むやみに周囲と結束するのではなく、自分を媒介に人々をつなげる役割を果たすものです。
この2つのソーシャルキャピタルはともに、リアルな接触というものが暗黙に想定されているように思います。
明らかに、ソーシャルキャピタル、人と人とのつながりが生まれるのは、情報、コミュニケーションの流れがそこにあるからですね、
さかのぼると、
リアルな接触→①情報、コミュニケーションが生まれる→②人と人の結びつき→③関係性が生まれる→④信頼(相互信頼、片務的信頼)という流れではないでしょうか?
今、ソーシャルメディア時代は、情報の流れは必ずしも双方的ではなく、片務的な情報の流れが圧倒的に多くなっていると思います。
これまでのソーシャルキャピタル論は、いわばリアルな関係を暗黙に想定していたので、関係の形だけで、情報の流れの方向性は関係要素に入れる必要はなかった、ことに気づきました。
しかしながら、現代は、ソーシャルキャピタルの構造をみる際に、情報の流れの方向が重要となっている、、
例えば、TwitterでBさんはAさんのフォロワーになっている場合、
情報の流れはA→Bであって、逆の方向性はない。信頼も、BさんはAさんを信頼しているかもしれないが、逆はない。Google+でも同じです。
これまでのソーシャルキャピタル論に、情報の方向性を入れることによって、ソーシャルメディア時代に適したソーシャルキャピタル論を展開できるのではないかと思います!
そうすることで、企業ソーシャルキャピタルをどう高めていくか、考えやすくなると思います。
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