ソーシャルビジネスのビジネスモデルの評価

　ソーシャルビジネスは創業者の熱い想いが先行して、なかなかビジネスモデルという思考法に思い至らない面がある。

ソーシャルビジネスの中で、創業者の思いが周りの人の共感をよぶ団体はたくさんある。しかし、ビジネスモデルと言うべきものが無い団体も多い。

ソーシャルビジネスはマネタイズが難しいので、通常のビジネスより、よりビジネスモデルをよく考える必要があると思う。

私はソーシャルビジネスのスケールアウトの方程式として、以下の方程式を掲げている。

①創業者の想い×②周りの共感力×③ビジネスモデル

創業者の想いが周りに伝播して共感を生み、無償の経営資源を集めることができる。そして、その経営資源を効果的、効率的に使うことで、ステークホルダーに価値を生み出し、その価値がマネタイズされる。

もう１つの方程式は

①共感力×②価値創造力×③マネタイズ力

となる。

今後、ソーシャルビジネスの代表的な団体を15団体くらいセレクトし、ビジネスモデルの分析をして、本にして出版したいと思っている。「SB向けのビジネスモデルジェネレーション」

ビジネスモデルを評価する視点としては、

①   ステークホルダーに大きな価値をもたらしているか（効果性）

②   類似の価値を提供うる他のビジネスモデルと比べて効率がよいかどうか（効率性）

③   競合、新規事業者にとってどの程度模倣が難しいか（模倣困難性）

④   そのビジネスモデルは長期的に持続しうるかどうか（持続可能性）

⑤   将来の発展可能性、展開力をどの程度もっているかどうか（発展可能性）

などの観点が挙げられる。