ワタミの渡邉会長とユヌス博士がソーシャルベンチャーファンドを作ることを発表した。
ワタミは従業員の労働環境が劣悪であることから、この会社の評価はネット上でも賛否両論が渦巻いている。
2008年に入社2カ月の新入社員が自殺し、長時間労働によるストレスが原因だったとして、神奈川労働者災害補償保険審査官が労災適用を認めた。
2008年に入社2カ月の新入社員が自殺し、長時間労働によるストレスが原因だったとして、神奈川労働者災害補償保険審査官が労災適用を認めた。
ワタミの渡邉会長が進めているのは本当にソーシャルビジネスなのか?
ユヌス博士はソーシャルビジネスの7原則を掲げている。
この7つの原則を満たさなければ、ユヌスさんの言うソーシャルビジネスとは認められないのだ。
- 経営目的は、利潤の最大化ではなく、人々や社会を脅かす問題を解決することである
- 財務的・経済的な持続可能性を実現する
- 投資家は投資額のみを回収尾できる。投資の元本を超える配当は行われない
- 投資額を返済して残る利益は、会社の拡大や改善のために留保される
- 環境に配慮する
- 従業員に市場賃金と標準以上の労働環境を提供する
- 楽しむ
ソーシャルビジネスは結果のために手段を選ばず、ではない。それは従来のビジネスでありがちであった。従来のビジネスは結果のために手段を選ばずという側面があり、効率性を追い求めすぎる結果、時としてはそれがアンチソーシャルになることがある。
たとえ、ソーシャルビジネスで社会的な課題を解決するという、崇高な目標を掲げたとしても、その過程(プロセス)の中で、環境や従業員を踏みつけにしたら、何も意味がないし、何も残らない。
ワタミの渡邉会長は自らがおこなっていることを、その過程(プロセス)においてソーシャルビジネスでありアンチソーシャルではないことを証明する必要があるだろう。
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