2010年9月10日金曜日

ソーシャルファイナンスの機能

 もともと、金融機関は資金余剰主体から資金不足主体にお金を流す(資金仲介)が一つの重要な役割である。お金とともにリスクのトランスファー機能も有する。これとともに、情報生産機能、情報仲介企業も金融機関の重要な役割だが、この情報機能がソーシャル化の影響を大きく受けている。

 新しい金融は、借り手の定型的なデータだけでなく、定性的なデータ、お金が必要な背景、事業に対する思いなどもリアルに伝えられるようになった。そうすると、借り手側は貸し手の共感をどう得るかが重要になってくる。要は、これまでの無機的な金融が、ソーシャル化によって、より人間らしく、人と人とを 瞬時に結びつけるシステムとして機能し始めてきたと言えるかもしれない。

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