株式会社ソーシャルインパクト・リサーチ代表パートナー。慶応大学大学院(KBS)卒。早稲田大学院環境エネルギー研究学科博士課程在籍中。証券アナリスト。持続可能な社会の実現のために、ソーシャルインパクトの評価測定、そしてソーシャルインパクトをお金にかえる仕組みを提案。ソーシャルインパクトの評価測定、インパクトファンドの運営等を事業としておこなう。Twittier:kumataku1
2011年3月27日日曜日
ソーシャルメディア時代の購買決定モデル:企業はマニフェストを掲げてブランドを自らソーシャライズせよ!
情報(ブランド)が購買決定されるプロセスは、その情報(ブランド)の評価にある一定の合意(コンセンサス)が形成されるプロセス、ある意味で「社会的な合意形成プロセス」として位置づけられることができます。これを、私は「ブランドのソーシャライズ」と定義しています。
ソーシャライズモデルの特徴
・ブランドの情報的側面に注目する
・購買活動は個人でおこなわれるものから、ソーシャルメディア時代には「社会的な合意形成プロセス」に変わりつつある
・したがって、マス広告だけでは企業のブランド戦略は完結しないし、一方向型(ブロードキャスト型)の広告の有効性の低下が起こる
企業へのインプリケーション
・企業はブランドの約束、マニフェストをまず掲げよ!
・一定の参加者によって合意形成プロセス(ソーシャライズ)されないと、そのブランドは信用されないし、ブランドの価値を伝えることもできない
・ブランドのソーシャライズから逃げるな! それは不可欠のプロセスであり、企業側が逃げても、誰か他の人がやるだけ。
・ソーシャライズによる評価は必ずしも真実と違うケースもあるし、企業側が納得いかないケースも多い。しかし、その評価に消費者は大きく影響を受けることを認識せよ
・評価は日々リアルタイムでなされる
・企業側ができるのはコンテンツからコンテクストつくりに移っている。場つくり(共感、共創、共有)と評価の可視化でブランドのソーシャライズを支援せよ
今度、SIPSなどのソーシャルメディア時代の購買モデルと比較しつつ、有用性について考察してみたいと思います。
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