株式会社ソーシャルインパクト・リサーチ代表パートナー。慶応大学大学院(KBS)卒。早稲田大学院環境エネルギー研究学科博士課程在籍中。証券アナリスト。持続可能な社会の実現のために、ソーシャルインパクトの評価測定、そしてソーシャルインパクトをお金にかえる仕組みを提案。ソーシャルインパクトの評価測定、インパクトファンドの運営等を事業としておこなう。Twittier:kumataku1
2011年11月1日火曜日
クラウドファンディング②
クラウドファンディングの面白い点を考えてみたい。
舞台裏を見せる効果
お金が何にかかるか、制作過程を見せる、透明に、ミッションオリエンテッド型で何をやりたいのかを示して共感を集める。
お金の出し手に対するリターンをカスタマイズできる
リターンは別にそのプロジェクトの生産物でなくても構わない。エンゲージメントの階段を多様にもうけることで、お金の出し手のニーズに応えることができる。
ゲーミフィケーション
期限を決める、all or nothingでハラハラドキドキ、そのプロジェクト成立に対する関心を高める
広告とお金集めを同時に、一体型でできる
クラウドファンディングではお金を集めをしつつ、その一方で、そのプロジェクトの認知度を高める、広告宣伝に役立っている。
アイデア段階、制作過程でお金を出すことによって、プロシューマー的
生活者がお金を出すことで制作過程に関与し、生産者の役割の一端を担う。
お金を出した人同士のつながりをつくり出すことができる
ソーシャルメディアで誰がどのプロジェクトにお金を出したかが可視化され、お金を出した人同士のコミュニティを形成できる
目標を共有、ビジョン、世界観を共有できる?
大成功したプロジェクトでは単にお金を集めることができたという以上に、プロジェクト側とお金の出し手が目標、ビジョン、世界観を共有できたケースが生まれる。
ニーズがないと作られないことによるムダの排除
お金が集まらないと制作はおこなわれない、そういう意味ではムダの排除が自動的に行われる。
プロジェクト側のリスクの低下
ムダの排除はプロジェクト側からみるとリスクの低下につながっている。ニーズがないものは作られないからだ。
広告モデルの変化
一般の製品は大衆向けに広く広告宣伝をして、そのわずかな一定割合が購入することで、採算があっていたが、クラウドファンディングはその興味をもつ一定割合をダイレクトにアクセスして支援してもらう形である。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿