株式会社ソーシャルインパクト・リサーチ代表パートナー。慶応大学大学院(KBS)卒。早稲田大学院環境エネルギー研究学科博士課程在籍中。証券アナリスト。持続可能な社会の実現のために、ソーシャルインパクトの評価測定、そしてソーシャルインパクトをお金にかえる仕組みを提案。ソーシャルインパクトの評価測定、インパクトファンドの運営等を事業としておこなう。Twittier:kumataku1
2011年10月31日月曜日
クラウドファンディング①
クラウドファンディング①
ソーシャルマーケティングについてはだいたいまとまったので、
次は、クラウドファンディングについて考えていきたいと思います。
日本でも、ソーシャルメディアが人々の購買行動、ライフスタイルに大きな影響を与えつつあります。その一方で、クラウドファンディングという金融イノベーションが静かに進みつつあると思います。
クラウドファンディングを考えることで、さらにソーシャルメディア時代のマーケティングについて深い理解が得られると思います。なぜなら、後述するように、クラウドファンディングは単なる資金調達ではないからです。人を参加(引き込ませる)させる高度なメカニズムデザイン、舞台装置と考えればより近いのではないでしょうか?
クラウドファンディング(以下、CF)はプロジェクトに関わる資金を、ネットを通じて多数の支援者から集め、プロジェクトを実現する方法のことを言います。アメリカのKicksterが有名で、日本でもReady for? 、Campfireなど類似のサービスを開始し始めた段階です。
クラウドファンディングをソーシャルメディア時代の新しい購買の形と位置づけることもできるのではないでしょうか?
CFという舞台にたつことによって、
購買という見えない行為がみんなに見える行為に変わり、
購買者は支援者に変わり、
独立した購買が、みんなの購買に変わり、
購買者同士のつながりが作り出され、
機能便益を得るための購買が、そのミッションや目指す世界観への応援支援となり、
生産側と消費者の融合(プロシューマー化)が起こり、
つまり、クラウドファンディングは単なる資金調達ではないということです。
つまり、クラウドファンディングは単なる購買行為ではないということです。
ですから、プロジェクト側も、この点を十分に考えて設計する必要があると思います。
新たな関係性を作り、コミュニティを作り出す、
そのことを、より劇的に、イベント化、劇場舞台化、非日常化したという方が近いのではないでしょうか?
このCFを可能としているのが、
ソーシャルメディアによる購買(支援?)の可視化、インタラクティブ性、リアルタイム性です。
企業側も、モノを売る際に、以上のような発想をもつことが、ソーシャルメディア時代には必要なのではないでしょうか?
ということで、今後、いろいろと考えていきたいと思います。
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