2012年10月16日火曜日

企業が生み出す外部性を測定する必要性


 今、自分が取り組んでいる、公益資本主義の基準作りも、CSR費用対効果の測定も、マイケルポーターの共有価値の測定手法も、結局のところ、
 企業にとって、自分にいいことと社会にいいことをどのように両立することができるか? つまり、資本主義をより持続可能なものにするためにどうすべきか?ということだ。

その背景には、
企業の社会に対する影響、社会的なインパクトがいい意味でも悪い意味でもどんどん大きくなっている。つまり外部性がどんどん大きくなっている、ことが挙げられる。

これまでの企業の方程式は
本業(プラス)+外部性(マイナス)

本業で生じるマイナスの外部性をCSRによるイメージ向上で帳消しにしようとしてきた。
これまでの企業の方程式
本業による外部性のマイナス+CSRによるイメージ向上→帳消し?

しかしながら、リーマンショック、福島原発事故でわかるように、
外部性をそのままにすることはもはや世界の、地球の持続可能性を脅かすようになってきている。

東京電力がCSRによって自分たちの活動をアピールしようが、原発事故の大きな外部性のもとではそれは無意味に映る。その外部性は本業から生じたものである。

本業で生じる、様々な外部性を内部化することが、今後、責任ある企業にはますます求められていくだろう。
今後の方程式:本業のマイナスは本業によって対応する

つまり、CSRがこれまでの本業の補完的位置づけから、本業そのものになっていくという意味であり、必要性である。
 
だから、その一見マイナスの外部性をどうやって宝の山にするか企業に求められる英知である。

そのためには、本業のどこにどれだけの外部性があるかを測る必要があり、そこでまずソーシャルインパクト指数を活用することができるのだ。。

0 件のコメント:

コメントを投稿