ソーシャルメディアポリシーを考える上で参考例としてよく挙げられるのは、海外ではコダックとコカコーラである。コダックはSOCIAL MEDIA TIPSという小冊子16ページにまとめられた中にソーシャルメディアポリシーが含まれている。
これを読んだ方は自分の会社でも同様のものをまとめたくなるのではないか?という代物である。
コダックで参考になるのが中身の内容もさることながら項目の構成、流れである。
最初にChief Marketing Officerからソーシャルメディアがコダックにとってなぜ重要なのかを簡潔に示す。
2番目は「The social media landscape」でソーシャルメディアのなどの普及率、利用ユーザー層などの現状を最新数値とともに示される。
3番目はソーシャルメディアにまつわる誤解を事実で否定。
4番目は「10 Social media Tips」で従業員がソーシャルメディアを利用する際に参考となる秘訣が示される。
5番目は「Tips from the industry」。広告代理店Razorfishのソーシャルメディア業界に関する知見が紹介される。この冊子には教育的目的もあるのだ。
6番目は「Getting started」でまずやってみようと従業員を励ます。
7番目は「Kodak Tactics」。コダックのソーシャルメディア戦略図が示される。ここは面白い。コダックは自社をコンテンツを創造〜流通〜エンゲージを高める〜効果を測定するという「編集者」のように捉えている。この自社をコンテンツ編集者として捉える視点は重要である。だからこそ、ソーシャルメディアの活用が重要となるわけだ。
8番目で待ちにまった(?)10項目からなる「Social media policies」が示される。これをまとめる際に、マーケティング部門、情報システム部門、リーガル部門、コーポレートコミュニケーション部門との協力によって作成されたことが示されている。ソーシャルメディアポリシーを作る際に様々な部署との連携、意思統一は重要な視点だ。
9番目は自社内の様々な取り組みの例が示されている。10番はトラブルが起こった際の対処の仕方を質問形式で答え、11番目は自社のソーシャルメディアのアドレスが示されている。
いかがでしょうか? ソーシャルメディアポリシーを単に他社を真似して作るのでは十分ではなく、きっちりとした認識をもち、位置づけ、考え方を作りあげる必要性と価値がわかるではないでしょうか?
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