2010年8月25日水曜日

ソーシャルコマースの未来

 昨日は、(株)メンバーズ主催で(株)ループス・コミュニケーションズの斉藤社長の講演会に出席。現時点での自分なりのソーシャルコマースの考えをまとめておきたいと思う。2〜3年後から読み返すと面白い(たぶん笑っちゃう)と思う。

•斉藤社長の問いかけは「ソーシャルの力で、コマースの何が変わるのか?」。私は「コマースという人間の購買という基本的な欲求がソーシャルでどう促進させられるか」逆からの視点も考えてみたい。例えば、販売の基本は衝動買いをどう誘発するか。ソーシャルがこの衝動買いをどう誘発する仕組みを提供できるかが重要。

•コトラーが提示するマーケティング3.0のパラダイムではマーケティングの目的は「世界をよりよい場所にすること」。グルーポン型のソーシャルコマースが果たしてこの目的にそったものかは今後問われるだろう。価値を作り出しているか、単なる価値の移転か?

•斉藤社長はソーシャルコマースよって商売原点回帰がはかられ、江戸時代の三河屋のように顧客と商売人の対話が重要となると述べる。現代のソーシャルコマースの本質は売り手と買い手よりも、買い手同士のインタラクション・対話が購買を決定し、買い手の購買価値に結びついていることだと思う。このまとめ方には異論あり。

•何をもってソーシャルコマースかの定義がされていないから、斉藤社長の「ソーシャルコマースの6つの分類」もすっきり感はなし。単なる機能(ボタンをつける)の話とビジネスモデルの話が混合されている。

•私なりのまとめは、①モノを売るのではなく感動を売る時代へ、②代理店(機能?)不要の時代へ、③広告マーケティングの大部分は企業から消費者にバトンタッチ、④買いたいものを検索する時代から、買いたいものが自然に集まる時代へ。この数年でソーシャルグラフを巡る熱い戦いがSNSとコマースサイト、国内外で繰り広げられる。

                               以上

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