2010年10月4日月曜日

ソーシャルビジネス:ミッション、ビジョンの設定

「社会的起業ケーススタディ勉強会」を主催している。第1回は10月7日でフローレンスのケースだがすぐに30名以上が参加希望者が集まる。ソーシャルベンチャー周りは熱い。

ケースの事前質問を考えてみた。
「フローレンスのミッション、ビジョンを評価してください。フローレンスがおこなっている事業は彼らのミッション実現の方法として適当かどうか評価してみてください。」

 営利企業でもそうだが、非営利企業はとりわけミッションの設定が重要である。ミッションとビジョンはよくこんがらがるが、ミッションは、その組織が現在の活動をなぜ行っているかという理由、組織の存在価値、目的である。ドラッカーは「何をなしたことをもって人々の記憶に残ることを願っているのか」に答えなさいと教えてくれている。ビジョンは組織のとって望ましい未来図。

フローレンスの場合は、
ビジョン「子育てと仕事そして自己実現の全てに、誰もが挑戦できる、しなやかで躍動的な社会」
ミッションは「こどもの熱や軽い病気の時に、安心して預けられる場所が圧倒的に少ないという「病児保育問題」を解決する。」

どういうミッションがいいミッションなのか? 判断するにはその評価基準が必要である。
ミッションの実現がビジョンの実現にスムーズにつながるか? ミッションは短く、焦点が絞られているか? そのミッションは外部の機会、組織の能力、コミットメントのバランスはとれているか?

また、そこから、顧客が明確になるか? 成果が明確になるか? 組織の人材が正しい仕事をするように動機づけられているか? 顧客にどういう価値を提供するかが明確化されるか?
などなど。

参加される方々の解答が楽しみです。

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