株式会社ソーシャルインパクト・リサーチ代表パートナー。慶応大学大学院(KBS)卒。早稲田大学院環境エネルギー研究学科博士課程在籍中。証券アナリスト。持続可能な社会の実現のために、ソーシャルインパクトの評価測定、そしてソーシャルインパクトをお金にかえる仕組みを提案。ソーシャルインパクトの評価測定、インパクトファンドの運営等を事業としておこなう。Twittier:kumataku1
2011年11月13日日曜日
ソーシャル化時代の究極の質問を1問考えるとすると
フレドリック・ライクヘルドが考案したNPS、「そのブランドをあなたの同僚や友人に進める可能性はありますか」は究極の質問と言われている。ただ、1つの質問を調べることで、そのブランドの状態を判断することができるからだ。
実際には日本では米国と比較するといい結果が出ないことから、これまでは日本ではあまり使われてこなかった。
私が、ソーシャル化時代に究極の質問を1つ考えるとすれば、
「あなたの企業はいいソーシャルグラフを持っていますか?」ということになる、と思う。
いいソーシャルグラフを定義するとすれば、
①その企業のソーシャルグラフは顧客、および潜在顧客ターゲットにつながっていること
②ソーシャルグラフ上のエンゲージメントが高く企業とのインタラクションが活発であること
③ソーシャルグラフの顧客同士のインタラクションが活発であり、コミュニティが形成されていること
④企業のソーシャルグラフ上のインタラクションを通じて、新規顧客の流入が生まれること
④そのソーシャルグラフから企業イノベーションに有益な意見や情報が得られること
が挙げられる。
つまり、企業がいいソーシャルグラフをもつことによって、企業が顧客により大きな価値を提供しやすくなるのである。そして、その結果は企業と顧客が両方とも得をすることにつながる。
顧客価値を定義する方法としては、(結果+サービスプロセスのクオリティ)/(売価+サービス入手のコスト)がある。
企業と顧客インタラクション、顧客同士のインタラクションにより、顧客が求める結果、およびサービスプロセスのクオリティを高めることが可能となる。顧客ニーズを正しく把握することが可能になること、また、顧客とのインタラクションも価値を提供するからだ。
また、やみくもなマスメディアへの広告宣伝コストが必要なくなり、サービス入手のコストを低下させることができる。顧客にとっては必要な情報や製品に出会いやすくなることを意味する。
以上よりわかることは、単に、Facebookのファン数を増やすことが必ずしもいいソーシャルグラフを意味していない。
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