2012年6月12日火曜日

被災地復興支援、ニューオリンズのコミュニティ再生から学べる教訓とは何か?


2005年にアメリカの巨大ハリケーンでニューオリンズは破壊的なダメージをうけた。しかし、現在は、ニューオリンズは起業家を輩出する街に変貌している。
The Idea Villageが出したのは、ニューオリンズに「起業家のエコシステムを作ること」、それが答えだった、
この結果、なんと、、、
  • 1654人の起業家の輩出、
  • 2122人のプロフェッショナルが、56119時間を無償提供し
  • $3.1millionのお金の引き込みに成功し
  • $82millionの売上、約1000人の雇用を生み出した

この事例から、日本人は妄想を膨らませる

仮に、被災地を起業家がどんどん輩出される場所にすることができたなら、、、
仮に、被災地に起業家のエコシステムを作り出すことができれば、、、

The Idea Village が考える
エコシステムを作るための5つのステップ

①課題を認識すること 地域に才能の流入を妨げている本当の原因は何か?を問う
②リーダーを見つけ出す 
③ネットワークを組織する ネットワークのハブとなるインフルエンサーを関わらせる
④ネットワークを進化させる
⑤ムーブメントを維持する仕掛けをもつ 
ニューオリンズでは、7月に始まり翌年の3月に終わる「起業家シーズン」というものを作り、街全体が関わる一大イベントにした

The idea villageは以下の5つの信念を持っている
  1. 起業家が変化を生み出す
  2. 起業家が(うまく育つには)、複雑なエコシステムを必要とする
  3. コーディネートされたネットワークがエコシステムを育てる
  4. ネットワークはローカルな文化や条件を反映しなければならない(地域に役立つものになければネットワークには存在意義はない)
  5. エコシステムを作り出すには10年単位のコミットメントが必要(一朝一夕に結果を求めることなかれ、覚悟と信念が必要だ)


ニューオリンズは、起業家のエコシステムを作り出すことによって、地域ソーシャルキャピタルを生み出すことに成功した。その結果、起業家がリスクをとりやすく、イノベーションを興しやすく土壌を作ったのだ。それはコミュニティ再生に十分寄与したのだ。

追記
企業にとっても有益な示唆に富む事例。エコシステムを作るための5つのステップを企業自身がソーシャルキャピタルを生み出す手法として応用することができるのではないか?

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