ソニーの例をみると、
2001年から、国内で様々な製品シェアの低下がゆるやかに進んだ。
このプレゼンス低下とともに、ソニーに対する消費者の「わくわく感」もなくなっていたように思う。
これに対して、ソニーの企業ソーシャルキャピタル、その指数の低下はそれよりも先行した形で低下している。特に、減少幅が大きかったのは、2001年度、2008年度、2011年度の3年。
つまり、企業ソーシャルキャピタルの低下は企業の競争力の低下に先行する。
これはどう理解すべきだろうか???
企業ソーシャルキャピタルは、ステークホルダーが企業に寄せる信頼、好感、期待感、関係性を定性化したものである。
企業の製品シェアは、企業のお客さんの支持である。
お客さん<お客さん+お客さん以外の社会の様々なステークホルダー
先行していたことの意味をどう解釈するか???
お客さんよりも、お客さんでない方がその企業に対して敏感に反応する、ことを意味する。限界的な反応(その企業の製品離れ)はロイヤリティの低いセグメント層から始まると解してもいいだろう。ロイヤリティの高いソニーを愛するお客さんは多少製品の品質が低下しても、ソニー製品を買い続けるだろう。
企業の本質的な変化は、お客さんよりも、お客さん以外のところから始まっている
この点は企業が肝に銘じるべき点だろう。
お客さんだけみていると足をすくわれる。企業ソーシャルキャピタルを継続的にモニタリングする必要性は高いと言えるだろう
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