2012年9月13日木曜日

ソーシャルビジネスの持続可能性(サステナビリティ)の測り方

 社会にいいことをビジネスにしようと思いソーシャルビジネスを志しても、なかなかその志を続けるのはハードルが高い場合が多い。いいことをやるには(やり続けるには)、そのソーシャルビジネスの、そのモデルに持続可能性(サステナビリティ)が必要になるからだ。

今回は、ソーシャルビジネスの持続可能性(サステナビリティ)をどうやったら測ることができるかを考えてみる。


ソーシャルビジネスは、以下の3つの段階、およびその関係性が重要となっている。①経営資源リソースを用いて、②ステークホルダーに対する価値創造がなされ、③その価値創造のある部分がマネタイズ(換金化)されるという流れである。



①経営資源リソース獲得の段階
 経営資源リソースのうち、無料で獲得したリソースの比率を共感比率として表す。この共感比率が高いほど、経営効率を高めることが可能となるので、優れたビジネスモデルと言える。

②経営資源リソースから生み出された価値創造の比率
 経営資源リソースを用いることでステークホルダーに対して価値創造をおこなうことができる。経営資源リソースに対して、生み出された価値創造が大きいほど、優れたビジネスモデルと言える。

③価値創造とマネタイズ(換金化)できた部分の比率
 生み出された価値はマネタイズ(換金化)できる部分とマネタイズできない部分にわかれる。生み出された価値に対してマネタイズできる部分の比率が高いほど、優れたビジネスモデルと言える。

ソーシャルビジネスの持続性を考える上で、特に重要なのが、「マネタイズ/有償による経営資源リソース」の指標である。

この指標で、ソーシャルビジネスをレベル1〜レベル3にわけることができる。有償の経営資源リソース取得コストとマネタイズを比較して、前者が後者より大きいビジネスは持続可能性が低いと考えられる。これが、ソーシャルビジネスの持続可能性(サステナビリティ)を測る指標になる。

レベル1はそもそもの辻褄があっていない段階。
レベル2はビジネスプランコンペや助成金獲得には成功できる段階だが持続性を有していない。助成金などの臨時的な収入を含めることで、上記の指標が1を上回るレベル。
レベル3は継続的な事業収入で上記指標が1を上回り、持続可能なマネタイズが可能となるレベルである。


あなたのソーシャルビジネスは上記のレベルのどれに当てはまるだろうか? ちなみに、このモデルは、ソーシャルビジネスに限らず、一般の営利ビジネスにも応用可能なものだ。

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