2012年9月4日火曜日

ソーシャルビジネスもビジネスモデルの時代に入った?



「ソーシャルビジネスの新潮流」という本の中で、私は「ソーシャルビジネスのビジネスモデル」を担当して書きました。VC時代にはそれこそ何千社の投資調査を担当し、特に難しいモデルは私が担当しましたから、ビジネスモデルを見抜くのはそれこそ誰よりも得意だと思っています。

ビジネスモデルという言葉は、ビジネスの世界では、「あなたの事業は儲かるのか?」という問いに対して、質問者を納得させるストーリーを提供するもの、とまとめることができると思います。

しかし、ソーシャルビジネスの場合は儲けることは第一義的な目的ではないですから、

ソーシャルビジネスのビジネスモデルという言葉を以下のように修正しています。

あなたの事業が社会課題を解決できるのか? 組織ミッションを達成することができるのか? それを実現する持続可能性を有しているのか?」という問いに対して、質問者を納得させるストーリーを提供するもの、

ソーシャルビジネスにとっても、ビジネスモデルが重要なのは、

ビジネスモデルがないと持続性がない、結果、組織ミッションを達成することもできず、社会にインパクトを与えることもできない。国、自治体の財政が逼迫する中では助成金などに頼らないでサステナブルなビジネスモデルを作ることがますます求められてきます。

また、人(運営者)とビジネスモデルというものを分離するという新しい概念的飛躍を図ることができます。

ビジネスモデル発案者と運営者が異なることも可能となります。TABLE FOE TWOなどは、まさにこのケースにあたると思います。

JustGivingのような海外で優れたモデルなら、日本でもそのモデルを展開して成功することができる、というようなことも起こります。

ということで、ソーシャルビジネスにとってビジネスモデルという視点がますます重要になってきていると思いますが、皆様はどう思うでしょうか?


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