DCF法などの経済計算手法では、柔軟性を失うコストは取り込むことができないか、過小評価されているケースがほとんどなのだ。
あらゆる分野でシェアリングが広まっている。シェアリングエコノミーの到来を予感させる(図表)。しかしながら、購入とシェアリングの便益比較も、リアルオプション計算に基づく方法でもっと正確に計算したら、シェアリングの価値をもっと判定できるようになると思う。
かなり前だが、HBRで、It May Be Cheaper to Manufacture at Homeという論文で、「遠距離だが低コストの生産地と近距離だが高コストの生産地の便益価値の比較を、リアルオプションによる評価方法」でおこなっていた。これも同じ発想に基づく。
他にも、結婚と独身の便益価値も、同じように計算することが可能だ。結婚によって、新しい出会いのチャンスを失う、自分のライフスタイル変更、そして柔軟性を失うなどのマイナス価値が生じる。結婚は思った以上にコストは高い。小栗旬さんは結婚してこのコストの大きさを実感しているでしょう。また、この柔軟性を失うコストは所得水準によっても大きく異なる。所得水準と婚姻率の関係をこの考え方と計算方法でもっとうまく説明できると思う。
ただし、男性と女性では計算方法がやや異なる。相手方からみた、経年変化に伴う価値の変化率が女性の方が男性よりも急激だからである。個人的には、今の妻に結婚を迫られて結婚を決めたことは人生最良の決断の1つだったと思っていますが、、、
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