ソーシャルイノベーションという概念が非常に注目されるようになってきた。しかし、これをどうやって定量化するか?どうモデルかするか?が示されることはない。
ソーシャルインパクト・リサーチ社はソーシャルイノベーションの定量化とモデル化に日本で初めて成功したと思っています。
以下のように考えます。
以下のように考えます。
営業利益を増やしていくことが必要だが、そのために、価値ある企業資産(企業ソーシャルキャピタル)が減少する場合は、その企業の成長は持続可能ではなく、ソーシャルイノベーションをおこしているとは言えない。
具体的に示そう。
第1象限をソーシャルイノベーション領域と定義する。
第2象限は営業利益は増やしているが企業ソーシャルキャピタルは減少する。資産を食いつぶしている状態である。
第3象限は、営業利益もマイナス、企業ソーシャルキャピタルもマイナス。企業としては危険水域にある。
第4象限は営業利益はマイナスであるが、企業ソーシャルキャピタルは増えている。潜在的な実力を発揮できていない。
レベル4企業:営業利益もマイナス、そして企業ソーシャルキャピタルも減少する段階は、企業のガンバナンスに問題がある。
レベル3企業:営業利益は増加に転じる。企業としてのブランド管理には成功した段階だが、企業ソーシャルキャピタルはマイナスでまだ持続可能性は低い。
レベル2企業:企業ソーシャルキャピタルはプラスに転じる。顧客に対するブランド管理以外にも、幅広いステークホルダーからの信頼構築に成功する。しかしながら、その企業ソーシャルキャピタルを利益に転じるビジネスモデルにまだ問題がある。
レベル1企業:この企業群は営業利益(フロー)も企業ソーシャルキャピタル(ストック)もプラスになり、持続可能なソーシャルイノベーションが可能となっている。
また、レベル1企業の「営業利益の増分/企業ソーシャルキャピタルの増分」をソーシャルイノベーションスコアと定義する。
この数値が大きいほど、企業ソーシャルキャピタルという信頼を利益に転換する力が大きいので、ソーシャルイノベーションカンパニーのベンチマークとすることができる。このランキングを今後公表していくが、このランキングで日本企業の驚くべきことがわかるので、乞うご期待。
大変興味深いアプローチだと思います。
返信削除細かい指摘で恐縮ですが、営業利益はフロー概念、ソーシャルキャピタルはストック概念なので、縦軸は「営業利益」そのもの、横軸は「ソーシャルキャピタルの伸び(あるいは変化)」とした方が良いように思います。
また、通常のビジネスモデルだとLEVEL3(+-)の次はLEVEL1(++)で、その後LEVEL2(-+)に陥ってしまうこともあるというのが一般的であるように感じました。
いかがでしょうか?