2012年9月24日月曜日

ケアプロのビジネスモデル


 今日は、ケアプロの川添社長を交えてソーシャルビジネスのワークショップをおこなった。例によって、私が考案した、ソーシャルビジネスのフレームワークを用いた。

 ケアプロは株式会社形式でやっており、サービス受益者からサービス対価のお金をもらうのが基本であり、ソーシャルビジネスの中でも通常のビジネスに近い。

私の関心は、企業がどうやってソーシャルイノベーションをおこすか?である。

ソーシャルイノベーションは、経済的価値と社会的価値の大きさであり、
 株主に対する価値と、その他のステークホルダーに対する価値にわかれれる。

 ケアプロはこれまでに10万人(累計)の検診をおこなっているがサービス単価500円という単価の安さから、経済的価値はまだそれほど大きくはない。

 しかしながら、生活習慣病等の予防がもたらす社会的価値は金銭換算するとものすごく大きくなる可能性がある。確率的な社会的な価値の発生が見込まれるのだ。

また、検診者ストックとそのデータがある。このデータが将来価値をもつかもしれない。

ソーシャルビジネスのポイントはソーシャルバリューをいかにマネタイズするモデルを構築できるかだ。現在、ケアプロはまだソーシャルバリューをマネタイズは不十分である。
1コイン検診をウリにしているが、1コイン500円はコストであって、検診者の価値ではないのだ。行政、自治体が予防検診の正当な経済価値を評価したら、そのソーシャルバリューをもとにしたプライシングをして、ソーシャルインパクトボンドのような金融債券が可能になるかもしれないのだ。10年タームでみれば、その可能性は少なからずあるのではないか?



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