株価パフォーマンスをどの要素、変数で一番説明力が高いか?を研究している。この研究は現在の資本主義の根本前提を明らかにするという点が面白い。
普通の常識は、いかに儲けることができるかという収益性指標や、資本効率、ROEの説明力が高いと考えるだろう。
しかしながら、実際はROE単独での説明力は株価パフォーマンスではマイナスになっている。これは、ROEという単独情報は株価に既に織り込まれるので、その情報は投資に価値を生み出すことができないという、効率性市場の観点から説明ができるだろう。
私が開発した、サステナブル指数は株価パフォーマンスの相関は0.34と、単独指標では最も株価パフォーマンスをうまく説明できる。
このサステナブル指数は、営業利益がどの程度、企業の信頼、企業ソーシャルキャピタルを高めることに寄与できるかを指標化したものである。
利益を最終目標ではなく、信頼を最終目標として位置づけた方が、株価パフォーマンスをうまく説明できるという点が非常に興味深いのだ。
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