2010年10月31日日曜日

スケダチ高広伯彦氏のマーケティング論を読み解く

最近何かと話題の
スケダチ高広伯彦氏のマーケティング論を読み解く

 宣伝会議10/1号に、スケダチ高広伯彦さんが寄稿している。ちなみに私は同氏には直接の面識はない。

簡単に要約すると
・キャンペーンを企画する際には、①シナリオ、②コンテクスト、③コンテンツの順に考える
・ ①シナリオは企業側の意思、②コンテクストはターゲットとなる人と結びつく文脈、③コンテンツはコンテクストの具現化と位置づけている。シナリオの最終ゴールは常に「商品の価値をターゲットにうまく説明すること」に設定
・商品とターゲットを結びつけるものとして「コミュニケーション資産」と「メディア利用態度」を把握が必須
・ソーシャルメディア活用ではユーザーのつぶやくしかけと仕組み作りが必要
・今の時代は、消費者の間で話のネタに入らないと広告は広がらない。考える手順と発想法を変えるべき。

以上の話から分かる点は、
・高広氏もソーシャルメディア時代にマーケティングは変わらなければならないという認識を持っている
・ソーシャルメディアは手段としての重要性は鑑みつつも、特に重視しているのは、ユーザーと商品を結びつけるコンテクスト作りである。
・ユーザーがメディアするが、それはコントロールできるものではない。企画の中に、話題となる必然性(コンテクスト作り)が重要

私が解釈するに、高広氏は、コンテクストをより上位に位置づけ、ソーシャルメディアを手段、道具としてその下位に位置づけているのではないか? だから、IT系のソーシャルメディアコンサルの方々が「ソーシャルメディア万歳!」と叫ぶ時に、「それは手段でしょ。コンテクスト作りがより重要であり、それは各キャンペーンなりいろいろ考えて工夫しないと、手段(道具)を振り回してもうまくいかないよ」と警鐘を鳴らしている、と考える。

3 件のコメント:

  1. すごく当たり前のことを、業界が注目しやすいワードで語ってるだけなんですけどね、真実は。

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  2. 情報ありがとうございます!ループス岡村です。

    なんかの本にも「顧客はあなたのことなんて知りたくない、顧客の関心事に対してあなたの提供できる価値を見つけ、そこに対話の糸口を見出すべきだ」という表記がありました。

    いやはや、私には難しすぎる話題ですw

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  3. ありがとうございます。冷静な視点って重要だと思います。みんな新しいコンセプトをなんとか作り出そうとしていますから(私もそっち側ですけど)(笑)ブランディングの問題と思っているのと、本物は最後に残ると思っています

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