2010年11月9日火曜日

位置情報サービス、位置ゲーのポジションの低下の恐れ

位置情報サービス、位置ゲーのポジション低下の恐れ

 位置情報サービスは、コミュニティ系、ポータル系、位置ゲー、AR系にわけられる。全体の方向感は、この4つの境界が融合する傾向(コミュニティ機能強化+エンターテイメント性高まり)+リアル連携で動いている
 
 人がいつもどんな場所に行っているかが分かれば「その人となり」はある程度推測できる。また、その場所に来ている人達というソーシャルグラフ(人と人との関係を表わす相関図、関係図)を逆に作れるという意味でも、位置情報はソーシャルメディアと連携しソーシャルグラフを活性化する重要なコンテンツである。

 コロプラの最近の動きも興味深い。もともとは2003年から(会社設立は2008年10月)からスタートし、位置ゲーの中ではフロントランナー。この1年間で、リアル店舗、輸送機関と提携し、リアルとバーチャルを連携させ、大幅に会員数を増やすことに成功した。また、会員層は通常のゲームマニア層よりも、「30〜40代の大人の層」を取り込むことに成功。バーチャルなゲームがリアルな消費を生み出している点がこれまでになくユニーク(地域活性化ツールとして機能)。

 ただし、位置情報サービスの有望性から、この1年で参入企業が増え、競争が激化。あっという間にグローバル競争に突入しつつある。オープンプラットフォームでの競争領域はグローバル競争になっている。例えば、ライバルのまちつく(運営ウノウ)は世界的なソーシャルゲーム最大手のZyngaに買収(2010年8月)。
 
 また、メガSNS系(mixiチェッック、Facebook pleces)、グーグルGoogle places、Twitterが位置情報サービスの基盤サービスを提供し始め、このようなプラットフォーム側と位置ゲー(アプリケーションレイヤー)の境界が曖昧化。今後、プラットフォーム側が提供する領域が拡大すると、位置ゲーの付加価値が低下する恐れ(パワーシフトする)がある

コロプラはオープン領域で新しいコンテンツ、サービスを開拓していく必要性があるだろう

0 件のコメント:

コメントを投稿