2011年4月13日水曜日

そろそろ、ソーシャルメディアの定義を正すべき時がきた!?



国内において、ソーシャルメディアの定義があまりに混乱している。

mixiが(おそらく意図的に)ソーシャルメディアの定義を誤り、(株)ライバルメディアハウスがその誤った定義に追従したことから、さらなる混乱を生んでいると思う。

トライバルメディアの池田社長の考え方をみてみよう。
通常は、まず概念の定義→その満たすべき条件を挙げる→具体的な適用という順番になる。

池田社長の論拠

定義の根拠
mixiの原田副社長は、Gプレスのインタビュー「mixiにしかないもの。」の中で、CGMは「みんなが閲覧できる公開された場」であり「知らない人たち同士の意見の集約の場」、ソーシャルメディアは「内輪でしか閲覧できない公開されてない場」であり「実際の友人や知り合いとの雑談の場」と語る。

条件
「ソーシャルグラフの形成や反映がサポートされているか否か」が、ソーシャルメディアの一番重要な要素。もう一つの条件はアイデンティティを保持したまま、情報を発信できる(情報が可視化される)

具体的な適用
ブログ、2チャンネルは狭義ソーシャルメディアではないという論理展開をする。

果たしてこれが正しいか?

私の考え
もともとのソーシャルメディアの定義がmixiがモバゲー、グリーとの違いを強調するために、mixiの独自性を打ち出すための定義であって、この定義がまずコモンセンスとはほど遠いのだ。

その定義をもとに、ソーシャルメディアの条件を出しても、これはまたコモンセンスとはほど遠い。

その結果、具体的に、ブログも、Q&Aサイト、2チャンネルはソーシャルメディアの定義からは外れてしまう。

Wikipediaの定義をみてみよう
What is Social Media?
“Social media is an umbrella term that defines the various activities that integrate technology, social interaction, and the construction of words and pictures.”

HubspotのMike Volpeの定義
“It’s media (content that is published) with a social (anyone can add to it) component.”

コモンセンスとなっているソーシャルメディアの定義では、ソーシャルインタラクションを有む仕組みをサポートするかどうかが一番のポイントだ。これにより、多対多のコミュニケーション形態、および発信者と受信者の両面性を有する点(双方向性)という条件が導かれる。

実際には、モバゲー、グリーともに、mixiに負けずにソーシャルインタラクションは活発に行われているのだ。

また、定義の有効性でも、上記の定義の方が有用度が高いだろう。

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